科目名[英文名]
分子生物学Ⅱ   [Molecular Biology Ⅱ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 022108
責任教員 [ローマ字表記]
吉野 知子   [YOSHINO Tomoko]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
分子生物学I に引き続き、真核生物におけるゲノムや遺伝子の構造、DNAの複製、転写、翻訳、及び遺伝子発現の制御機構について原核生物との違いを比較しながら学ぶ。さらにがん関連遺伝子を含めた細胞の分子生物学について理解を深める。
到達基準
真核生物における生命現象を分子レベルで統合的に理解することを目標とする。
授業内容
第1回  イントロダクション
第2回  染色体の構造
真核生物は原核生物と異なり、DNAは核膜に包まれているとともに、ヒストンと呼ばれる塩基性タンパク質と結合して染色体(もしくは染色糸)と呼ばれる構造をとる。その構築の仕組みについて概説する。
第3回  転写
真核生物におけるDNAからRNAへの転写について解説する。RNAの転写に関わる因子と反応機構について学ぶ。
第4回  遺伝子発現の調節Ⅰ
第5回  遺伝子発現の調節Ⅱ
第6回  遺伝子発現の調節Ⅲ
真核生物においては遺伝子発現の調節に関わる塩基配列やそれと特異的に相互作用する転写装置および転写因子が原核生物と大きく異なる。その両者について比較しながら概説する。
第7回  トピックス
第8回  中間試験
第9回  複製・修復
 DNAの複製機構及びDNAの修復機構に関して解説する。DNA複製時の変異修復や除去修復、組み換え修復について学ぶ。
第10回 翻訳Ⅰ
第11回 翻訳Ⅱ
真核生物においては転写後 RNAは修飾される。さらに翻訳の機構も原核生物と真核生物とでは異なっている。これらについて、両者を比較しながら概説する。
第12回 がんの発生
第13回 シグナル伝達の分子機構
第14回 まとめ
第15回 期末試験
履修条件・関連項目
基礎分子生物学、分子生物学Iは必ず受講していること。生命化学1・2も受講している(する)ことがましい。
テキスト・教科書
特に指定しない(プリント配布予定)
参考書
Alberts et al.「細胞の分子生物学」第5版、中村ら監訳、教育社
成績評価の方法
課題、中間、学期末の試験
教員から一言
分子生物学Iで学んだ原核生物における遺伝子調節機構をよく理解した上で本講義に臨めば、分子生物学の理解はずっと深まります。また学習した内容についてはその概要をいつでも自分の言葉で的確に記述できるようにして欲しい。
キーワード
真核生物,DNA複製,転写・翻訳,染色体,遺伝子発現調節,転写因子
オフィスアワー
月曜日13時〜14時
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/04/02 11:49:03