科目名[英文名]
生命工学実験Ⅱ   [Experiment for Biotechnology and Life Science Ⅱ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 4 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 022122
責任教員 [ローマ字表記]
平田 美智子   [HIRATA Michiko]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
生命工学の研究に必要な実験技術の基礎を学ぶ。有機化学・物理化学実験II、分子生物学・生化学実験II、計算機実験の3つのテーマを行う。有機化学・物理化学では、天然物(シトロネラール)を出発原料とした種々の合成反応およびジペプチドの合成を行う。生物化学・分子生物学では、微生物の培養と顕微鏡観察、GFP(green fluorescence protein)を用いた遺伝子クローニングを行う。計算機実験では、インターネットを用いた分子情報データベースの利用、C言語プログラムの作成と実行を行う。
到達基準
授業内容
生物化学・分子生物学Ⅱ
A. 微生物の培養と形態観察
目的:微生物の培養方法の基本操作を学び、顕微鏡で観察することによって微生物学の知識を得る。
I. 寒天培地上での生菌数の測定
II. 顕微鏡による微生物の形態観察
B. 外来遺伝子のクローニング
目的:遺伝子工学の基本操作である遺伝子クローニング技術を実習する。
I. GFP遺伝子の分離と精製
II. GFP遺伝子のクローニング
III.直接PCR法によるGFP遺伝子のクローニングの確認および形質転換体の培養
IV.クローニングされた遺伝子の抽出

有機化学・物理化学Ⅱ
酸化、還元反応を用いた化合物合成
目的:1.天然物(シトロネラール)を出発原料に用いた種々の合成反応、およびジペプチドの合成を行い、有機合成実験における基本的な操作を習得する。
I. 実験概要の説明・安全講習・実験器具の確認など
II. アルデヒドのアルコールへの還元反応
III. カルボニル化合物のエン反応(炭素-炭素結合形成反応)
IV. カラムクロマトグラフィーを用いた精製操作・オレフィンの還元反応
V. メントールの単離と精製
VI. 混合酸無水物法によるジペプチドの合成
VII. ジペプチドの単離と精製
VIII. 出発原料および各生成物の赤外線吸収スペクトルを測定、ピークの帰属による反応の確認


計算機実験
目的:「コンピュータ基礎」で学んだ知識を応用する。
1. インターネットを利用して生命科学に関する情報を収集し、web上でアミノ酸及び核酸配列を解析し、高分子を表示する。2. Windows 環境下でC言語のプログラムを作成、翻訳(コンパイル)、実行(ラン)する。
I. インターネットを利用して生命科学に関する情報を収集する 
II. C言語プログラムの作成と実行
III. 数理計算
履修条件・関連項目
関連分野の授業知識がある事。
テキスト・教科書
生命工学実験テキスト II
参考書
項目に応じて、必要時に指示する。
成績評価の方法
実験活動、実験ノート、レポート課題等による総合評価
教員から一言
生命工学の研究に必要な実験技術と理論体得を、実験操作を通して理解してもらいたい。また、実験の楽しさを理解してもらうために、各自積極的に実習操作へ望んでもらいたい。
キーワード
生物化学,分子生物学,有機化学,物理化学,計算機実験
オフィスアワー
適宜指定する。
備考1
有機化学・物理化学実験II、分子生物学・生化学実験II、計算機実験の3つのテーマをグループのローテーションにより実施する。
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2018/08/28 10:24:38