科目名[英文名] | |||||
有機化学Ⅲ [Organic ChemistryⅢ] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 022308 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
中野 幸司 [NAKANO Koji] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
有機材料の開発には,新しい材料の設計,合成からその分析,特性評価まで種々の分野を統括したアプローチが必要であるが,有機化学はその根幹をなす学問である.本講義では,有機化学I, IIに引き続き,有機化学の基礎的知識と概念を系統的に学ぶ.特に,アルキンやアリル化合物,芳香族化合物などの炭素-炭素多重結合をもつ化合物やアルデヒドやケトンなどのカルボニル化合物の化学について解説する. |
到達基準 |
本講義で取り扱う芳香族化合物やカルボニル化合物は,有機合成化学上極めて重要な化合物群である.本講義によって,様々な炭素-炭素結合形成法や官能基変換法,反応機構を理解することで,簡単な有機化合物の合成経路を設計,説明できる力を身につける. |
授業内容 |
教科書「Organic Chemistry Structure and Function 7th edition」(Peter Vollhardt, Neil E. Schore)の13章~18章の内容を中心に,概ね以下の順序に沿って講義を進める(講義の進度によって,多少前後することもある). 【第1,2回】 オリエンテーション 13章 アルキン(第13章)・・・アルキンの性質,分光学的特性,合成法,反応(アルキニルアニオンの反応,還元,求電子付加反応) 【第3,4回】 14章 非局在化したπ電子系・・・アリル化合物・ジエン化合物の性質,分光学的特性,反応(ラジカル置換反応,求核置換反応,アリル化反応,Diels-Alder反応,電子環状反応) 【第5,6,7回】 15章 ベンゼンと芳香族性・・・芳香族性とは?,Huckel則,芳香族化合物の性質,分光学的特性,芳香族求電子置換反応,Friedel-Crafts反応) 【第8回】 中間テスト 【第9,10回】 16章 ベンゼン誘導体への求電子攻撃・・・芳香族求電子置換反応における置換基効果・配向性 【第11,12回】 17章 アルデヒドとケトン・・・アルデヒド・ケトンの性質,分光学的特性,合成法,反応(アセタール化,イミン・エナミンの合成,酸化,還元,Wittig反応) 【第13,14回】 18章 エノール,エノラートとアルドール縮合・・・ケト-エノール互変異性,カルボニル基のα位での反応,aldol縮合,Michael付加,Robinson環化 【第15回】 期末テスト |
履修条件・関連項目 |
有機化学I,有機化学IIを履修し,理解している前提で講義を進める. |
テキスト・教科書 |
Organic Chemistry Structure and Function 7th edition Peter Vollhardt, Neil E. Schore, ISBN: 978-1464120275 |
参考書 |
成績評価の方法 |
平常点(宿題等,10%),中間試験(45%),期末試験(45%)によって成績を評価する. |
教員から一言 |
英語の教科書を使用するので,必ず予習してから授業に臨むこと.また,講義資料をMoodleに掲載するので,必要であれば各自プリントアウトして持参すること. |
キーワード |
オフィスアワー |
居室(4号館217号室)にいる時であればいつでも対応します.事前に連絡していただけると確実です(e-mail: k_nakano@cc.tuat.ac.jp; Tel: 042-388-7162) |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/04/04 10:04:14 |