科目名[英文名] | |||||
高分子化学Ⅰ [Polymer ChemistryⅠ] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 022322 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
中野 幸司 [NAKANO Koji] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
【概要】高分子は,われわれの生活に欠かせない有機材料です.本講義では,高分子化学の概要と高分子合成の基礎を学びます.高分子合成に関しては,特に連鎖重合による合成を取り上げ,各重合様式の特徴と機構,得られる高分子の特徴について解説します. |
到達基準 |
【目標】「高分子」という概念を確実に理解し,連鎖重合による高分子合成の基礎知識を習得することが第一の目標です.さらに,高分子の構造規則性やその制御法を理解することで,新しい高分子材料を開発する上での考え方を養います. |
授業内容 |
教科書「基礎高分子科学」の第1章,第2章,第6章(1, 3節および4, 5節で連鎖重合に関するところ)の内容を中心に,概ね以下の順序に沿って講義を進めます(下記10項目を13回の講義に分けておこないます).また,試験期間中に中間試験・期末試験をおこないます.また,講義で使用する資料をmoodleに掲示するので,各自印刷等して持参すること. 1)高分子の特徴と高分子科学の歴史(第1章) 「高分子」とは何か・高分子科学の概要(高分子の種類や特徴・発展の歴史) 2)高分子の化学構造(第2章) 高分子の一次構造(繰り返し単位の結合様式,立体規則性,配列様式など)・命名法・分子量・分析手法 3)高分子生成の様式(第6章-1) 高分子合成反応の分類・連鎖重合と逐次重合の違い 4)ラジカル重合(第6章-3-1および3-2) 重合の特徴・重合機構・重合法の分類・共重合 5)中間試験(上記1〜4の範囲) 6)カチオン重合(第6章-3-3) 重合の特徴・重合機構 7)アニオン重合(第6章-3-4) 重合の特徴・重合機構 8)配位重合(第6章-3-5および5-2) 重合の特徴・重合機構・各重合触媒の特徴・立体規則性制御 9)開環重合(第6章-3-6) 重合の特徴・さまざまな機構(ラジカル・カチオン・アニオン・配位)による重合 10)重合における制御(第6章-4-1,4-2および5-1,5-3の一部) リビング重合・高分子の一次構造制御 |
履修条件・関連項目 |
高分子化学の理解には,有機化学の知識が必須です.本講義までに学んだ有機化学を確実に理解しておいてください.また,本講義は,3年次以降の高分子化学II, 高分子・繊維物理IおよびIIの講義を理解する上で非常に重要です. |
テキスト・教科書 |
高分子学会編「基礎高分子科学」(東京化学同人).本教科書は,3年次以降の高分子化学Ⅱおよび高分子・繊維物理IおよびIIでも使用する予定 |
参考書 |
大津隆行著「高分子合成の化学」(東京化学同人), 垣内 弘編著「新・基礎高分子化学」(昭晃堂) |
成績評価の方法 |
平常点(宿題等,10%),中間試験(45%),期末試験(45%)によって成績を評価します. |
教員から一言 |
われわれの身の回りで利用されている有機材料の大半は高分子であり,もし化学系メーカーに勤めることになれば,かなりの確率で高分子材料を取り扱うことになります.本講義を通じて,高分子科学の基礎をしっかりと固めてください. |
キーワード |
高分子,分子量,ラジカル重合,イオン重合,配位重合,開環重合,リビング重合,高分子の一次構造制御 |
オフィスアワー |
居室(4号館217号室)にいる時であればいつでも対応します.事前に連絡していただけると確実です(e-mail: k_nakano@cc.tuat.ac.jp; Tel: 042-388-7162) |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/04/04 10:06:53 |