科目名[英文名]
化学システム工学実験Ⅱ   [Chemical Engineering Experiment Ⅱ]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 3 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 022421
責任教員 [ローマ字表記]
稲澤 晋   [INASAWA Susumu]
所属 生物システム応用科学府 研究室   メールアドレス

概要
有機化学と生物化学の実験の基本操作を学ぶ。毎回、授業のはじめに10分テストをし、基礎知識を高め、応用能力と計画能力を育てる。各テーマの終了後に、レポートを課し、日本語による記述力と表現力を身に付けてもらう。さらに、レポートに関する試問を通して各テーマの総合的な理解を確認する。
到達基準
授業内容
**2018年度の内容は、2018年9月末までに確定します**

第1回:実験の全体説明、安全ガイダンス
第2回:実験準備:実験器具の点検と洗浄、薬品の準備、実験室の整理と清掃 
(第3回〜第6回:テーマ1:ベンズアルデヒドよりベンジルアルコールと安息香酸の合成)
第3回:(1) ベンズアルデヒドの反応 (2) 反応温度の測定
第4回:(3) エーテル抽出、脱水 (4) 薄層クロマトグラフィーによる生成物の確認
第5回:(5) 安息香酸の分離 (6) 安息香酸の溶解度テストと再結晶
第6回:(7) エーテルの除去 (8) 安息香酸の融点測定 
(第7回〜第10回:テーマ2:安息香酸メチルのニトロ化)
第7回:(1) ニトロ化反応 (2) 再結晶、乾燥
第8回:(3) 融点測定
(第9回〜第10回:テーマ3:安息香酸メチルの合成)
第9回:(1) エステル化反応 (2) エステルの分離抽出、脱水
第10回:(3) 蒸留
(第11回〜第14回:テーマ4:有機分子の吸収・スペクトル・比旋光度)
第11回:講義
第12回:有機分子の吸収
第13回:スペクトル
第14回:比旋光度
(第15回〜第16回:テーマ5:微生物の培養)
第15回:(1)微生物の分類や微生物増殖の動力学の解説、(2)微生物の培養
第16回:(1)生菌数の計測、(2)顕微鏡による微生物の観察、(3)微生物の同定
(第17回〜第18回:テーマ6:酵素の抽出と精製)
第17回:(1)タンパク質の構造や酵素反応の特徴の解説    (2)酸性フォスファターゼの抽出と精製
第18回:(1)酸性フォスファターゼの活性測定、(2)回収率の推定 
(第19回〜第20回:テーマ7:酵素反応の解析)
第19回:(1)酵素反応解析方法の解説、(2)αアミラーゼによるデンプンの分解
第20回:(1)αアミラーゼによるデンプンの分解に対する温度やpHの影響評価 
(第21回〜第22回:テーマ8:酵素遺伝子の遺伝子型の判定)
第21回:(1)細胞の構造、DNAやセントラルドグマの解説、(2)DNA抽出、(3)PCR法による遺伝子増幅
第22回: (1)電気泳動、(2)遺伝子型の判定
履修条件・関連項目
化学システム工学実験Ⅰ、有機化学基礎、有機化学Ⅰも履修しておくこと。
テキスト・教科書
参考書
成績評価の方法
実験・演習テーマ毎にそれぞれ採点し、その平均点を総合点とする。各実験・演習では実験態度、実験レポート、課題レポート、レポートに対する試問等を勘案して、総合的に採点する。そして、毎回のレポートを10段階で評価し、さらに実験操作を考慮して評価する。成績はS、A、B、C、Dで評価し、S、A、B、Cを合格、Dを不合格とする。評価基準 S: 総合点の90点以上、A: 総合点の80〜89点、B: 総合点の70〜79点、C: 総合点の60〜69点、D: 総合点の59点以下
教員から一言
実験の目的は実際に一人一人基本となる操作を覚え、将来の研究にその基礎操作を組み合わせて応用することであるので、完全に習熟してほしい。指導は懇切丁寧に行なうつもりであるので、学生の方も予習を必ずしてくることが、必要である。
キーワード
有機化学 生物化学 ベンズアルデヒド 安息香酸メチル 有機分子 吸収スペクトル 比旋光度 酵素 微生物培養 DNA PCR
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/03/23 16:16:19