科目名[英文名]
地球環境工学   [Earth Environmental Engineering]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 23  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 023106
責任教員 [ローマ字表記]
西村 実, 木通 秀樹, 養王田 正文   [NISHIMURA Minoru, KIDOHSHI Hideki, YOHDA Masafumi]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
本講義は、地球環境問題とそれを解決する技術などについて、生命工学を含む幅広い工学の観点から考える場所とします。イントロダクションの後、様々な地球環境問題について議論し、以下にあげるようなトピックについてグループで調べ、議論しながら理解を深めます。また、西村先生、木通先生には、それぞれのご専門の立場から最先端の話題を提供していただく予定です。地球環境問題の実態と工学的アプローチによる解決法の把握、及び、環境意識と環境技術の基礎の獲得を目的としています。積極的に議論に参加する学生の履修を望みます。
到達基準
地球環境に関わる様々な課題の本質を理解し、科学的に考察する能力を獲得することを期待している。
授業内容
4月25日(水)6時間目 10号館3F 304号室
養王田
イントロダクション
本講義で取り上げたい課題や技術
地球温暖化問題、砂漠化、富栄養化とリンの枯渇、エネルギー問題、バイオエタノールとバイオディーゼル、風力発電、ヒートポンプ、LED、太陽電池、化学物質による環境汚染、汚水処理、ゴミ処理、ハイブリッド自動車と電気自動車

5月16日(水)6時間目 10号館3F 304号室
養王田
調査するテーマに関するDiscussion

6月2日(土)2-5時間目
木通先生
1.地球温暖化対策の動向
・東日本大震災を契機に日本のエネルギーは、低炭素化の方向に大きく変化しました。これまでの地球温暖化対策の流れから、現在の低炭素化の流れまでを紹介します。
2.地球温暖化への対応技術
・具体的にどのようにすれば低炭素化が実現できるのかを個別技術ごとに概説します。
3.再生可能エネルギー事業の具体例
・再生可能エネルギーは地産地消のローカルエネルギーです。地域に固有なエネルギー源を地域で利用する仕組みを作る必要があります。ここでは、バイオガス事業を例に、プロセスを紹介します。
4.世界の環境都市
・世界では、ローカルエネルギーを大規模に都市単位で導入する持続可能な世界を作る取り組みが進められています。その取り組みの状況と課題や解決策の方針などを紹介します。また、今後の低炭素化社会に何が求められるかなど説明します。


6月16日(土)2-5時間目  L0011教室
西村先生
1.地球環境問題の構造的理解と化学物質問題
地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、熱帯林消失、砂漠化、海洋汚染、廃棄物越境移動、生物多様性についての全体像を構造的に整理するとともに、それらの根本的な原因である有害化学物質の問題について説明します。
2.バイオテクノロジーの環境分野への適用
地球環境問題の解決に向けて、バイオテクノロジーが適用できる分野について説明します。
3.土壌地下水汚染の現状と対策技術の概論
バイオテクノロジーが適用できる具体的な分野の一つとして、土壌地下水汚染問題の現状と物理化学的な技術を含む対策技術全般について説明し、バイオロジカルな手法(バイオレメディエーション)の特徴を説明します。
4.バイオレメディエーション
バイオレメディエーションの技術的な概要、現状と課題、研究の最前線、将来の展望などを説明します。

6月20日(水)6時間目 10号館3F 304号室 
養王田
調査するテーマに関するDiscussion

7月25日(水)3-6時間目 10号館3F 304号室 
発表&まとめ
履修条件・関連項目
なし。
テキスト・教科書
なし。
参考書
成績評価の方法
成績は、出席、レポート、Discussionの参加及びその内容で評価する。単なる出席&レポートだけでは、A以上の評価は与えない。
教員から一言
地球環境問題に関する最新の情報や技術について一緒に勉強しましょう。
キーワード
砂漠化、富栄養化、バイオエタノール、バイオディーゼル、ヒートポンプ、化学物質による環境汚染、バイオガス、バイオレメディエーション
オフィスアワー
月曜日 15時〜17時
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/03/26 17:16:48