科目名[英文名] | |||||
細胞再生工学 [Cell Regenerative Technology] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 1 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 023115 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
齊藤 美佳子 [SAITO Mikako] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
近年、移植治療に用いられる細胞の種類と対象疾患が増えている。すなわち、増殖・分化能力の高い前駆細胞や幹細胞が利用できる可能性が示され、それらの細胞の再生誘導能力を活用することによって、様々な組織や臓器の再生修復治療が可能となってきている。 再生誘導治療は、医学、工学、薬学、理学などの複数の分野が有機的に融合することによってのみ、その実現が可能となる研究領域であり、今後、これまで以上に多くの研究分野、基礎的知見、技術、関連事項などが必要となることに疑いはない。 以上のようなことを踏まえ、細胞再生工学は、細胞移植治療を始めとする再生誘導治療を実現させるため、いかに多くの分野・領域の科学と技術のサポートと周辺環境の整備が必要となるのか、その具体的な内容を学ぶ。 本講義は、はじめに総論と基礎的な事項について学び、次に様々な移植治療に関わる最新の現状について解説する。細胞再生工学と再生誘導治療との接点の理解することによって、細胞移植をはじめとする新しい治療法、診断法などについての思考などに役立つことができるであろう。 |
到達基準 |
細胞再生に関する現状と問題点を理解する。 |
授業内容 |
(1)「細胞再生工学総論」 ≪イントロ、再生に関する国際的動向、等≫ (2)「基礎細胞再生工学Ⅰ」 ≪形質転換細胞作製技術の原理、等≫ (3)「基礎細胞再生工学Ⅱ」 ≪ES細胞の未分化制御、等≫ (4)「基礎細胞再生工学Ⅲ」 ≪クローン動物の作製方法と問題点、エピジェネティック、生命倫理、等≫ (5)「造血幹細胞移植」 ≪造血幹細胞移植の現状、細胞移植における造血幹細胞移植の位置づけ、問題点、等≫ (6)「iPS細胞、幹細胞の利用技術」 ≪iPS細胞作製方法、幹細胞の利用と今後の展開、等≫ (7)「皮膚移植」 ≪皮膚移植の現状、問題点、等≫ (8)「毛根再生」 ≪毛根再生の現状、等≫ |
履修条件・関連項目 |
基礎生物学、基礎生物化学、基礎分子生物学、生命化学(Ⅰ、Ⅱ)、分子生物学(Ⅰ、Ⅱ)、細胞生物学(Ⅰ、Ⅱ)、レギュラトリーサイエンス、などを予めあるいは同時に履修しておくことが望ましい。 |
テキスト・教科書 |
特に教科書は指定しない。講義ごとに必要に応じて資料を配布する。 |
参考書 |
講義中に適宜紹介する。 |
成績評価の方法 |
レポート提出に基づき評価する。レポート課題は講義終了後に提示する。 |
教員から一言 |
これからの医療に必要なものは何か、について考えてほしい。 |
キーワード |
細胞再生、移植治療 |
オフィスアワー |
最初の講義の際に指示する。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/06/11 10:31:33 |