科目名[英文名]
細胞再生工学   [Cell Regenerative Technology]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 023115
責任教員 [ローマ字表記]
齊藤 美佳子   [SAITO Mikako]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
近年、移植治療に用いられる細胞の種類と対象疾患が増えている。すなわち、増殖・分化能力の高い前駆細胞や幹細胞が利用できる可能性が示され、それらの細胞の再生誘導能力を活用することによって、様々な組織や臓器の再生修復治療が可能となってきている。
再生誘導治療は、医学、工学、薬学、理学などの複数の分野が有機的に融合することによってのみ、その実現が可能となる研究領域であり、今後、これまで以上に多くの研究分野、基礎的知見、技術、関連事項などが必要となることに疑いはない。
以上のようなことを踏まえ、細胞再生工学は、細胞移植治療を始めとする再生誘導治療を実現させるため、いかに多くの分野・領域の科学と技術のサポートと周辺環境の整備が必要となるのか、その具体的な内容を学ぶ。
本講義は、はじめに総論と基礎的な事項について学び、次に様々な移植治療に関わる最新の現状について解説する。細胞再生工学と再生誘導治療との接点の理解することによって、細胞移植をはじめとする新しい治療法、診断法などについての思考などに役立つことができるであろう。
到達基準
細胞再生に関する現状と問題点を理解する。
授業内容
(1)「細胞再生工学総論」
   ≪イントロ、再生に関する国際的動向、等≫
(2)「基礎細胞再生工学Ⅰ」
   ≪形質転換細胞作製技術の原理、等≫
(3)「基礎細胞再生工学Ⅱ」
   ≪ES細胞の未分化制御、等≫
(4)「基礎細胞再生工学Ⅲ」
   ≪クローン動物の作製方法と問題点、エピジェネティック、生命倫理、等≫
(5)「造血幹細胞移植」
   ≪造血幹細胞移植の現状、細胞移植における造血幹細胞移植の位置づけ、問題点、等≫
(6)「iPS細胞、幹細胞の利用技術」
   ≪iPS細胞作製方法、幹細胞の利用と今後の展開、等≫
(7)「皮膚移植」
   ≪皮膚移植の現状、問題点、等≫
(8)「毛根再生」
   ≪毛根再生の現状、等≫
履修条件・関連項目
基礎生物学、基礎生物化学、基礎分子生物学、生命化学(Ⅰ、Ⅱ)、分子生物学(Ⅰ、Ⅱ)、細胞生物学(Ⅰ、Ⅱ)、レギュラトリーサイエンス、などを予めあるいは同時に履修しておくことが望ましい。
テキスト・教科書
特に教科書は指定しない。講義ごとに必要に応じて資料を配布する。
参考書
講義中に適宜紹介する。
成績評価の方法
レポート提出に基づき評価する。レポート課題は講義終了後に提示する。
教員から一言
これからの医療に必要なものは何か、について考えてほしい。
キーワード
細胞再生、移植治療
オフィスアワー
最初の講義の際に指示する。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/06/11 10:31:33