科目名[英文名]
量子化学Ⅱ   [Quantum ChemistryⅡ]
区分	工学部専門科目等	選択必修		単位数	2
対象学科等		対象年次	3～4	開講時期	前学期
授業形態	前学期	時間割番号	023206
責任教員 [ローマ字表記]
岩渕 研吾   [IWAFUCHI Kengo]
所属	工学府	研究室		メールアドレス

概要

量子化学は物理化学の重要分野であり，原子・分子の性質を電子状態から理解するための基礎です．本講義では，理論的背景などの基本を学んだ後，代表的な分子軌道計算ソフトウエアGAMESSを用いて分子軌道計算を実習し，計算結果を利用して原子・分子に関する知識を深めることを目指します．

到達基準

(1) シュレディンガー方程式，原子や2原子分子の電子構造，各種近似理論(変分法，ヒュッケル法，ハートリー・フォック法等)を理解する． (2) 簡単な分子軌道計算ができる．

授業内容

第 1回 シュレディンガー方程式 第 2回 水素様原子の原子軌道(1) 第 3回 水素様原子の原子軌道(2) 第 4回 1中心2電子系，変分法 第 5回 多電子原子，パウリの原理，フント則 第 6回 分子軌道，スレーター行列式 第 7回 等核2原子分子 第 8回 軌道間相互作用，ヒュッケル法，結合性・反結合性 第 9回 異核2原子分子 第10回 多原子分子，ウォルシュ則，ディールス・アルダー反応 第11回 GAMESSの導入， Z-マトリックス，基底関数，スピン多重度 第12回 等核2原子分子の分子軌道計算 第13回 異核2原子分子の分子軌道計算 第14回 多原子分子の分子軌道計算 第15回 量子化学IIの全般を範囲とした期末試験

履修条件・関連項目

基本的なPC操作に慣れておくこと．

テキスト・教科書

藤永 茂 著「入門分子軌道法」講談社 ISBN4-06-153325-8

参考書

量子化学の参考書は，平易なものから高度なものまで多数出版されています．各自でフィーリングの合う参考書を選んでみるのもよい経験になります．

成績評価の方法

試験(最終回に実施)で評価する．宿題等に関して特に優秀なレポートを提出した場合は加点する． 過去３年の成績分布は以下の通り H29(2017) S 24% A 26% B 24% C 22% D 4% (計46人)

教員から一言

キーワード

シュレディンガー方程式，原子軌道，分子軌道，分子軌道法

オフィスアワー

メール連絡先：iwafuchi.computer@gmail.com

備考１

備考２

参照ホームページ

開講言語

語学学習科目

更新日付

2018/03/27 13:57:07