科目名[英文名]
機器分析   [Instrumental Analysis]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 023312
責任教員 [ローマ字表記]
齋藤 拓   [SAITO Hiromu]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
目的:有機・高分子材料を評価する上で必要な各種機器分析法の基礎、特にその基本原理の理解を目指す。
概要:有機・高分子材料に関する分析の原理の理解と実際的な分析例を学ぶことで、有機・高分子材料の分析・解析に関する俯瞰的な基盤力を修得する。分光分析、熱分析、分離分析などを幅広く学ぶ。また、具体的なスペクトルやクロマトグラム、サーモグラムの解析方法を学ぶ。
到達基準
有機・高分子材料の分析・解析に関して俯瞰的な基礎力を修得している。
授業内容
(1回ー8回)
・オリエンテーション(機器分析法の種類、特徴、相互関係)
・吸光光度分析と蛍光発光分析〜可視・紫外線吸収スペクトル法(UV-vis) (教科書2章)
   吸光と発光、Lambert-Beer則、分光と光の検出、スペクトルと構造
・赤外吸収スペクトル法(IR)(教科書3章)
   分子の振動と波数、FT-IR法、特性吸収波数とスペクトルの解析、ATR法
・ラマンスペクトル法 (教科書3章)
   ラマン散乱、ラマン活性、スペクトルの解析
・核磁気共鳴分光法(NMR)(教科書6章)
   核スピン、1H-NMR、ケミカルシフト、スペクトルの解析、13C-NMR
・演習

(9回ー15回)
・X線分析法 (教科書5章)
   X線の性質、検出器、散乱と回折、結晶構造の解析
・熱分析(教科書10章)
   熱重量分析、示差熱分析と示差走査熱量測定
・質量分析法 (教科書7章)
 イオン化、イオンの質量分離、スペクトルの解析
・クロマトグラフィー(教科書8章)
   分離の原理、ガスクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、
   薄層クロマトグラフィー  
・演習
履修条件・関連項目
機器分析実験(有機材料化学実験II)および有機化学系科目を履修していることが望ましい。 
テキスト・教科書
庄野利之他「新版 入門機器分析化学」三共出版
参考書
成績評価の方法
2回の演習により評価する。
教員から一言
有機低分子・高分子材料を扱う上で使われる分析手法は、化学種の分子構造を決定する分子構造解析、反応性の評価、混合物中の構成物質の種類やその量を決定するもの、さらに化学種の集まり方を解析する方法など、機器分析法は多岐にわたっています。また,それらが複合した分析方法も多々利用されています。本講義では、このような状況下において、様々な機器分析法についてその基本原理を理解することを目指します。本講義を通じて、目的とした構造や性質を明らかにするために、どのような装置を用いて、どのような解析すればよいのかを、その原理に基づいて理解できるようになって下さい。
キーワード
機器分析、IR、NMR、X線、熱分析、質量分析、クロマトグラフィー
オフィスアワー
講義開講日の12時ー13時の1時間程度。その他の時間帯を希望する場合には講義の後で相談して下さい。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/04/03 11:12:16