科目名[英文名]
トライボロジー   [Tribology]
区分 工学部専門科目等  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 023507
責任教員 [ローマ字表記]
安藤 泰久   [ANDO Yasuhisa]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
【概要】
世の中の大半の機器は、軸受等の相対運動する部分を含んでいる。この相対運動する部分が円滑に動作しないと、機器はその機能を発揮できない。トライボロジーとは、このような機器の可動部分に関連する摩擦、摩耗、潤滑、軸受等に関する技術である。また、機械工学の中にあって、科学的な思考が特に求められる学問でもある。従って、将来、各種機器の研究・開発・設計・生産・管理等を目指す学生諸氏には、本講義を履修し、問題に対するアプローチ手法や基礎的な知識を身につけることが望まれる。
到達基準
摩擦、摩耗、潤滑等の基礎的現象を理解し、それらを摩擦や摩耗に起因する実際問題の解決や軸受等の機械要素の開発や設計に活用できるようにする。
授業内容
第1回 トライボロジーとは、身の回りのトライボロジー
第2回 トライボロジーの歴史、アモントン・クーロンの摩擦法則
第3回 固体の表面、表面粗さ、硬さ、乾燥摩擦
第4回 摩擦を下げる方法、基本的な考え方、分子の作用による境界潤滑
第5回 流体潤滑、混合潤滑、ストライベック曲線とは
第6回 すべり軸受と転がり軸受、潤滑油の役割
第7回 アリの感じる摩擦の世界、摩擦法則の修正
第8回 凝着力とは何か、乾いているようで濡れている表面
第9回 真空中の摩擦現象、水の影響、雰囲気による潤滑
第10回 ナノトライボロジー、エネルギー散逸、摩擦の異方性
第11回 摩耗のメカニズム、摩耗の分類、アブレッシブ摩耗と凝着摩耗
第12回 摩擦試験法、精密な力測定法、摩耗の評価法
第13回 表面を知る方法、走査型プローブ顕微鏡、表面分析法
第14回 MEMS技術とトライボロジー
第15回 まとめ
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
安藤泰久 (2009) マイクロトライボロジー入門、米田出版
参考書
例えば、
角田和雄著「トコトンやさしい摩擦の本 (B&Tブックス―今日からモノ知りシリーズ)」
成績評価の方法
小テストと授業中の発言(60%)、期末レポート(40%)
期末レポートの課題と提出期限については講義中に連絡する.
教員から一言
学期の前半はトライボロジーの基礎を学びます。後半は、マイクロトライボロジーの視点から摩擦現象について理解を深めるようにします。授業の資料は、毎回moodleを通じて配布します。
キーワード
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/04/18 23:01:04