科目名[英文名] | |||||
生産システム工学 [Manufacturing Systems Engineering] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 023538 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
笹原 弘之 [SASAHARA Hiroyuki] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
自動車産業や航空機産業をはじめとする一般的な機械製造業では,製品開発,生産準備,製造という工程で業務が進められている.CAD/CAMはその過程で用いられるコンピュータを利用した設計〜加工の支援システムの総称である.この講義では,まず,基本的な工業製品の生産過程やしくみ,および生産工程における自動化やIT活用について学ぶ.ついで,自動化・IT活用の要となるCAD/CAMについて学ぶ.日本の企業における歴史、現在、今後のあるべき姿について解説するとともに、国際的な動向についても触れる。 |
到達基準 |
機械系エンジニアとして必要なものづくりに関わる業務の流れと仕組み,および,コンピュータ援用による自動化や効率化について理解する.CAD/CAMの内部処理の概要を理解し,実際のオペレーションに役立てることを可能にする. |
授業内容 |
1. モノに付加価値をつける生産システム 付加価値とは何かについて議論した後,様々な生産システムのしくみ・タイプについて概観する. 2. モノが作られる工程 液晶パネル,腕時計,ビン,ボルト,携帯電話などの実際の製品が作られる工程について,各自で調べた内容を発表する. 3. 様々な生産のしくみ・タイプ その1 組立型とプロセス型,多品種少量生産と少品種多量生産,フローショップ型生産とジョブショップ型生産について説明する.近年の事例についても紹介する. 4. 様々な生産のしくみ・タイプ その2 ライン生産とセル生産,プッシュ型とプル型,カンバンについて説明する. 5. 自動化とIT活用 その1 ものづくりにおけるQCD(品質、コスト、納期)管理について説明し,それに必要な情報処理システム(生産管理、CAD/CAM/CAE/CAT、FMS、FAシステム),について説明する. 6. 自動化とIT活用 その2 PDM (Product Data Management),PLM(Product Life Cycle Management)について述べる. 7. 中間試験 8. 3次元CAD/CAMの実際: データ構造、形状記述法、形状モデルの生成法について講義する. 9. 3次元CAD/CAMの実際: 曲線・曲面の生成、処理技術について講義する. 10.3次元CAD/CAMの実際: 工程設計,グループテクノロジについて講義する. 11. 3次元CAD/CAMの実際: 数値制御工作機械の制御について概観した後,NCプログラムの記述,マシンシミュレーションについて演習する. 12. 3次元CAD/CAMの実際: CAMにおける工具経路の生成の計算方法について述べる.多軸制御加工機における特徴と問題点についても述べる. 13.3次元CAD/CAMの実際: CAD/CAMについて実習形式で体験し,工具経路生成を行う. 14 3次元CAD/CAMの実際: ラピッドプロトタイピングの特徴,原理,用途について概観し,切削形の加工との違いについて論じる.ラピッドプロトタイピングの実際を見学する. 15 期末試験 |
履修条件・関連項目 |
機械加工学Ⅰ,機械加工学Ⅱ,CAD演習,機械要素設計を履修していることが望ましい. |
テキスト・教科書 |
必要な資料をその都度配布する. |
参考書 |
工場のしくみ,松林光男,渡部弘,日本実業出版社,1470円. 入門編 生産システム工学,人見勝人,共立出版,3200円. コンピュータ統合生産システム,藤本英雄,コロナ社,2800円. CAD/CAMシステムの基礎と実際,古川 進・向井伸治,共立出版,2800円. |
成績評価の方法 |
課題提出,小テストおよび授業中に課す発表の内容に対して50%,試験に対して50%で評価する. |
教員から一言 |
学生参加型の授業をめざします. |
キーワード |
生産システム,機械加工,工程設計,NCプログラム,CAD/CAM |
オフィスアワー |
可能であればいつでも対応します. |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/03/18 11:52:04 |