科目名[英文名] | |||||
通信工学 [Electrical Communication Engineering] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 023734 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
梅林 健太 [UMEBAYASHI Kenta] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
現在の無線通信機器(スマートフォーン,無線LAN,IoTデバイス,無線センサ,車載無線機,テレビ)には,最新の無線通信技術が多数使用されています。例えば、最新の無線通信技術であるMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)は従来より数倍のデータレートを実現することができます。本講義では,MIMO等の最新技術の基礎となるダイバーシチ技術を紹介し、理解することを目指します。 ほとんどの無線通信技術は、マルチパスフェージングに対する対策であり、その原因は、電波伝搬の特徴に起因します。そこでまずフェージングを理解し、さらにそれを解析的に扱うためのモデル化、そして評価方法を学習します。その後、フェージングの問題の本質を確認し、その対策であるダイバーシチ技術を理解します。 |
到達基準 |
-無線通信の構成を理解する -ディジタル無線通信の数式モデル ベースバンド・離散時間信号モデル を理解する. -マルチパスフェージングを理解する. -無線通信の評価方法を理解する. |
授業内容 |
0. 講義の説明 1. 簡単な無線通信の例 ‐変調方式、復調方式 ‐最適な受信方法を理解する(基礎知識:最尤判定法、確率密度関数) 2. マルチパスフェージング ‐3つのステップでマルチパスフェージングを理解する ‐ステップ1:自由空間・受信機固定 ‐ステップ2:自由空間・受信機移動 ‐ステップ3:反射波あり・受信機移動 3. 通信路のモデル化 ‐3つのステップでディジタル無線通信用の通信路モデル化を行う ‐パスバンド・連続時間信号モデル ‐ベースバンド・連続時間信号モデル (基礎知識:フーリエ変換、サンプリング定理) ‐ベースバンド・離散時間信号モデル ‐通信路の評価 ‐時間軸:ドップラースプレッド、コヒーレント時間 ‐周波数軸:遅延広がり、コヒーレント帯域 4. 通信の評価 ‐SNR(Signal to Noise power Ratio)、BER(Bit Error Rate) ‐BER(Bit Error Rate) ‐AWGN(additive white Gaussian noise)環境でのBER ‐マルチパスフェージング環境でのBER 6. ダイバーシチ技術(フェージング対策) ‐アンテナダイバーシチ受信法 |
履修条件・関連項目 |
ディジタル信号処理,フーリエ変換,サンプリング定理,畳み込みを理解していることを前提としています。 |
テキスト・教科書 |
特になし |
参考書 |
高畑 文雄 "ディジタル無線通信入門 (情報数理シリーズ)" 培風館 (2002/06) David Tse and Pramod Viswanath "Fundamentals of Wireless Communication, " Cambridge University Press, 2005. |
成績評価の方法 |
出席状況,レポート,授業中の質疑・発表,定期試験の成績から評価する. |
教員から一言 |
最先端の無線通信技術の本質が分かるように,講義を進めて行きたいと思います。また,学生さんが自ら考え,積極的に質問・議論をして,互いに切磋琢磨出来る講義を目指したいと思います。そこで、出席した学生さんが議論・質問しやすい環境づくりを目指した講義スタイルも目指しております。 |
キーワード |
デジタル無線通信技術,フェージング、ダイバーシチ技術 |
オフィスアワー |
随時 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/04/08 22:53:45 |