科目名[英文名] | |||||
ヒューマンインタフェース [Human Interface] | |||||
区分 | 工学部専門科目等 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 023810 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
藤田 欣也 [FUJITA Kinya] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
a.目的 ヒューマンインタフェースは,人間と計算機,あるいは計算機が介在する人間と人間の対話システムの設計,実現,評価に関わる問題,および,これらを取り巻くあらゆる問題を扱う分野である.本講義では,人間の特性,設計技法,評価手法,ならびに関連する最近の話題などに関して講義をおこなうことで,ユーザにとって使いやすく効率的なインタフェースを設計する能力を身につけることを目的とする. b.概要 人間と計算機の関わりを主要な対象とするところから,講義では,ヒューマンインタフェースの背景と歴史から最新の計算機環境におけるインタフェースまで,人間工学,認知心理学,社会学,工業デザインなど多くの関連分野を取り込みながら,幅広く講義する.講義に際しては,講義時間中の演習を取り入れ,実際にデザインや評価をおこないながら,ユーザ中心のヒューマンインタフェースの実現方法を学ぶ. |
到達基準 |
授業内容 |
第1回 ヒューマンインタフェース序論(計算機をとりまく技術的変化とHI,HIの歴史,HIを取り巻く学問分野) 第2回 人間の心理特性(認知機構,記憶と知識,メンタルモデル,メタファ,グラフィカルコーディング) 第3回 入力装置と人間の特性(テキスト入力,ポインティング,その他) 第4回 入力方式(コマンド言語入力,自然言語入力,メニュー選択,直接操作,フォーム入力) 第5回 メニューとアイコンの設計(表示と知覚,メニュー設計の注意事項,アイコンの特徴と種類,アイコン設計の認知心理学) 第6回 (演習) 第7回 HIの設計技法(ユーザ分析とタスク分析,HI設計の原則・指針,シュナイダーマンの8項目) 第8回 (演習) 第9回 HIの評価(1)(評価手法の分類,予測評価法,インスペクション法,モデル評価) 第10回 HIの評価(2)(実験的評価法,主観評価,パフォーマンス評価,生理評価) 第11回 (演習) 第12回 公共機器のHIとアクセシビリティ(公共機器に求められる特性,ユニバーサルデザインとバリアフリー,アクセシビリティ指針) 第13回 ユーザ支援技術(マニュアル作成のガイドライン,ヘルプ情報の表示方式,オンライン・ヘルプ設計時の注意事項,エラーメッセージ) 第14回 WIMPを越えて(CSCW,ノンバーバルコミュニケーション,バーチャルリアリティ,ユビキタスインタフェース) 第15回 定期試験 |
履修条件・関連項目 |
再履修を希望する学生と過年次生(4年生)は,初回の授業で申し出ることを履修条件とする. なお,システムからアプリケーションに渡る広範な話題を扱うので,計算機科学から心理学まで幅広く興味があることが望ましい. |
テキスト・教科書 |
特になし. |
参考書 |
1)ヒューマンインタフェース,田村博,オーム社 2)Human-Computer Interaction, Jenny Preece, Addison-Wesley 3)GUIデザインガイドブック 日本人間工学会 海文堂 4)ヒューマンコンピュ-タインタラクション 岡田ほか オーム社 |
成績評価の方法 |
期末試験を主とし,学期中に課したレポート(課題)を参考にする. |
教員から一言 |
ハードウェアの劇的なコストダウンを背景に,計算にかかる最大のコストは人間の(知的)労働になってきた.本講義では効果的なインタフェースを設計・実現・評価するための手法を講義するが,手法の前に,まずユーザの立場で考える習慣を身につけて欲しい. |
キーワード |
グラフィカルユーザインタフェース,アフォーダンス,メタファ,ヒューマンインタフェース設計指針,インスペクション |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/03/19 14:43:57 |