科目名[英文名]
植物生理学特論   [Advanced Plant Physiology]
区分 専門分野科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05MC5413
責任教員 [ローマ字表記]
福原 敏行, 児玉 豊, 岩瀬 哲   [FUKUHARA Toshiyuki, KODAMA Yutaka]
所属 農学部 研究室 8-212  メールアドレス

概要
 本講義は、3名の教員(福原敏行、児玉豊、岩瀬哲)が植物生理学分野の最新のトピックを中心に講義する。それぞれの内容は以下のとおり。
 最近の次々と発見されているRNAの新機能について紹介する。特に、ウイルスやトランスポゾンに対する生体防御機構として知られているRNA干渉(RNAサイレンシング)機構や小分子RNAに依存したDNAのメチル化等を中心に紹介する。(福原)
 植物の光応答・形態形成さらにライブセルイメージングなどの最新のトピック(児玉)
 植物の分化・脱分化・分化全能性についての最新のトピック(岩瀬)
 
到達基準
講義の内容(植物のRNA干渉、光応答・光形態形成、分化全能性等)を理解する。
授業内容
本講義では、福原は、通常講義(水曜1限)を行い、児玉・岩瀬は、集中(1日)で講義を行う。内容は以下のとおり。

福原
1.小分子RNAが関与する遺伝子発現制御機構1:小分子RNA(miRNAやsiRNA)が関与する遺伝子発現制御機構(翻訳制御)について解説する。また、これら小分子RNAによる遺伝子発現制御機構に関与するタンパク質について解説する。
2.小分子RNAが関与する遺伝子発現制御機構2:小分子RNA(siRNA)が誘導するDNAのメチル化による遺伝子発現制御機構(転写制御)について解説する。また、この機構によるトランスポゾンの転移抑制について解説する。
3.ウイルス防御とRNAサイレンシング:植物におけるウイルス防御機構におけるRNAサイレンシング機構のかかわりを解説する。また、植物のウイルス病徴とRNAサイレンシングについても解説する。
4.RNA干渉およびRNA依存DNAメチル化の応用:RNA干渉やRNA依存DNAメチル化機構を利用した遺伝子発現制御法について、その応用例を紹介し解説する。


履修条件・関連項目
特になし
テキスト・教科書
講義資料は、ムードルにuploadしますので、打ち出して講義に持参してください。
参考書
RNAi, A Guide to Gene Silencing. Edited by G.J. Hannon, CSHL press (2003)
RNAと生命 蛋白質核酸酵素2006年12月号増刊
躍進するRNA研究 実験医学増刊 2004年
成績評価の方法
3名の教員がそれぞれ評価した成績を総合し、成績評価する。3名の教員全員の講義に出席する必要がある。
出席(20%程度)、試験(小テスト)40%程度、レポート40%程度
教員から一言
この講義の中心テーマであるRNAサイレンシング機構(RNA干渉機構)の紹介が、皆さんの研究の発展に役立てば幸いです。(福原)
キーワード
RNA、RNA干渉、ウイルス、光形態形成、分化全能性
オフィスアワー
火曜10:30-17:00 それ以外の時間帯でも、対応します。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
英語
更新日付
2018/03/20 17:22:15