科目名[英文名]
環境農業協力論   [International Cooperation on Sustainable Agriculture]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05MI5031
責任教員 [ローマ字表記]
山田 祐彰   [YAMADA Masaaki]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
本講義では、持続可能な農村・地域開発の基礎的・理論的課題を扱う「国際開発協力論」(9233)をうけ、環境に配慮した持続的農業開発のための技術移転のあり方について、具体的な農村・地域の場において理解することを目的としている。受講者の大半は開発途上地域の農村開発問題について知識や現場経験を有していると予想され、グループプロジェクトや討論を通して知見を共有し深める。また、本学の国際技術協力事業に関係する専門家を招き、事例研究の特別講義を行う。最後に持続的農業農村開発協力事業の企画書をグループごとに作成、発表しまとめとする。この演習を通して、「国際環境農学コミュニケーション演習」(9112)で扱う研究計画と開発計画との関連性と相違点についても検討する。
到達基準
開発事業計画書のまとめ方について学び、開発計画と研究計画の違いについて理解する。
授業内容
第1回 オリエンテーション 授業の概要説明、参加者の自己紹介と受講動機
第2回 持続的農業‐農業における環境問題とは何か
    農業開発における持続性(sustainability)の概念と適用について検討。農業と環境に関する諸問題を国際的関心の高い事例に即して概観。
第3回 続き
第4回 農業農村開発協力のニーズ 開発途上地域の農村の現状と、求められる有効な開発協力について検討。
第5回 持続的農業開発のための適正技術協力とは
    適正(appropriate)、中間(intermediate)、伝統(traditional)技術の概念と適用について検討。
第6回 続き
第7回 日本の国際農業協力の担い手と実績
    政府機関、公益法人、市民団体、民間企業、個人による国際農業協力活動の紹介と検討。
第8回 国際協力事業の立案、資金獲得方法
    企画書の書き方、プロジェクトサイクルマネジメント(PCM)等を概説。
第9回 国際協力事業の実施と評価手法
    事業実施に際しての諸注意、モニタリングと評価について解説。
第10回 続き
第11回 国際開発協力事業の事例研究    
第12回 続き
第13回 技術協力事業案発表と討論
    グループプロジェクトで作成した模擬国際技術協力事業企画を発表。
第14回 続き
第15回 まとめ 持続的農業農村開発の要件
履修条件・関連項目
講義・演習は英語で行う。国際開発協力論(9233)、国際環境農学コミュニケーション演習(9112)を併せて受講することが望ましい。
テキスト・教科書
必要に応じ授業時に印刷資料を配布する。
参考書
配布資料に示す。
成績評価の方法
グループプロジェクトにおける参加者の相互評価(80%)と、授業における参加度(20%)
教員から一言
グローバリゼーションが加速する中、全地球的な持続的開発が喫緊の課題です。わけても開発途上地域の農村貧困は開発と環境に関わる諸問題の根源的課題であり、私たち農学を学ぶ同窓の力を合わせてその実態を明らかにし、共に改善解決に努めたいと願っています。
キーワード
持続的農業、国際協力、適正技術、事業計画、事業評価
オフィスアワー
在室時随時;e-mailでの質問も可。
備考1
備考2
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~ieas/index-j.htm
開講言語
英語
語学学習科目
更新日付
2018/06/12 19:50:21