科目名[英文名]
森林土壌学特論Ⅱ   [Advanced Forest Soil II]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05MN5739
責任教員 [ローマ字表記]
戸田 浩人   [TODA Hiroto]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
概要:森林土壌における有機物の分解と無機化,養分動態,土壌水質の形成等を学び,森林土壌の生態系における役割を理解する.講義の他に、受講者が自然環境保全における森林土壌あるいは自然土壌の役割を調査・発表し討論形式で深めていく.目標:森林土壌学の科学的知見を理解し,森林や生態系の持続的な利用と保全を土壌から考究する。
到達基準
到達基準:森林土壌学の最新の知見を習得し、適地適木、生態系保全などの実践理論を理解したうえで修士論文研究に役立てる。
授業内容
授業計画
森林土壌学に関する以下のトピックス,および受講者の話題提供から討論をおこなう.予定しているトピックスは下記のとおり.ただし,受講者との話し合いで変更や野外講義もあり。
森林土壌の有機物分解と養分動態(3回)
 土壌窒素無機化と反応速度論的解析
 土壌構造と窒素無機化特性
 窒素無機化と炭素無機化特性値の関係
森林土壌におけるリンの動態(2回)
 土壌リンの可給性と形態別逐次抽出法、土壌酸度と形態別リン
 リン吸収と菌根菌共生、熱帯林や特殊環境および里山管理への応用
森林土壌の水質形成機能(2回)
 森林土壌における渓流水質の形成機構
 森林生態系の窒素飽和現象と土壌
履修条件・関連項目
森林土壌学特論Ⅰ・森林生態学特論Ⅰの習得、森林生態学特論Ⅱの履修が望ましい。
テキスト・教科書
特に指定しない、必要に応じて資料を配布する。また、話題提供者はレジメを準備すること。
参考書
河田 弘 著「森林土壌学概論」(博友社),森林立地学会編「森のバランス」(東海大出版会),G.E. Likens and F.H. Borman著「森林生態系の生物地球化学」(Springer東京),Likens, G.E. and Borman, F.H. “Biogeochemistry of a forested ecosystem.” Springer, New York など
成績評価の方法
出席と質問カード提出(20%),話題提供とレポート1回(60%),討論または野外講義参加状況(20%)によって評価する。なお、出席が5回未満の者は成績評価を行わない。
教員から一言
森林土壌学特論Ⅰを踏まえて、より深く森林土壌を理解するために履修してください。また,調査・発表・討論をおこない,それを簡潔にまとめる技術は修士学生として不可欠で,修了後に修士として社会から期待される基本的な能力となります。
キーワード
森林立地 地力維持 土壌有機物の分解 土壌・渓流水質 物質循環
オフィスアワー
会議・出張等で不在の場合もあるので,あらかじめメール等で確認すること。
備考1
過去の成績分布
2017 S:20% A:80% B:0% C:0% D:0%
2016 S:25% A:75% B:0% C:0% D:0%
2015 S:25% A:75% B:0% C:0% D:0%
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/03/14 13:42:59