科目名[英文名]
植物生態生理学特論   [Advanced Plant Ecophysiology]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05MP5133
責任教員 [ローマ字表記]
大川 泰一郎   [OKAWA Taiichiro]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
植物生態生理学はいろいろな環境条件に生育する植物に認められる諸現象の生理機構を明らかにすることを目的とし、本特論では成長、光合成、呼吸、環境ストレスなどに関する最近の問題を取り扱い、作物の収量・高バイオマス生産、環境ストレス耐性品種の改良等における生態生理学研究の適用について論じる。
到達基準
授業内容
1.作物の収量・バイオマス生産,環境ストレス耐性向上に対する植物生態生理学研究の役割
1)植物生態生理学と他の植物系の学問分野との違い
 2)マクロからミクロ?、ミクロからマクロ?
 3)作物の生産性向上、ストレス耐性向上における植物生態生理学の農学における役割

2.植物のバイオマス生産と光合成
 1)光合成研究の歴史 
 2)光合成の機構
3)光呼吸
 3)光合成の進化―C4,CAM型光合成
 4)環境の変化に対して光合成を変換する植物
 5)C3植物におけるC4的光合成の発見
 6)光合成能力
7)植物の老化と光合成
 8)個体群レベルの光合成、バイオマス生産-個葉、個体レベルとの違い

3.個葉および個体群の光合成,バイオマス生産に及ぼす環境の影響
 1)光,2)CO2,3)温度,4)無機栄養,5)水


4.環境ストレス条件下の植物の生態生理
1)水ストレス
 2)塩ストレス
 3)冠水ストレス
 4)温度(高温,低温,凍結)ストレス
 5)栄養ストレス

5.植物生態生理学と作物の品種改良-最近の研究から
1)植物生態生理学的アプローチによる重要形質の解明と品種改良への適用
 2)光合成能力,草型、倒伏抵抗性の改良
3)環境ストレス耐性の改良

履修条件・関連項目
テキスト・教科書
参考書
参考図書 1)Lambers, Plant Physiological Ecology (Springer), 1998.
2)Taiz, Plant Physiology and Develpoment(Sinauer), 2010.
3)Walter (佐伯訳),植物生態生理学(Springer),1999.
4)Sadras and Calderini, Crop Physiology, (Academic Press),2009
成績評価の方法
出席点:課題発表=1:1の割合で評価する。
教員から一言
キーワード
光合成、成長、呼吸、バイオマス生産、環境、ストレス、品種改良
オフィスアワー
毎週木曜日12時〜13時
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/06/11 10:08:59