科目名[英文名]
風土共生倫理学   [Ethical studies of Landschaft and symbiosis]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 12  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05MS5218
責任教員 [ローマ字表記]
増田 敬祐   [MASUDA Keisuke]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
【概要】Outline
1988年の映画「となりのトトロ」のキャッチコピーは当初、「このヘンないきものはもう日本にはいないのです。たぶん。」(糸井重里)でした。しかし、監督の宮崎駿は「このヘンないきものはまだ日本にいるのです。たぶん。」と書き換えました。この書き換えの意図はなんだったのでしょうか。本講義では、映画「となりのトトロ」の鑑賞を通じて「里山」に着目しながら、私たちの生活環境の歴史的変遷を風景と風土の視点から学びます。言い換えれば「里」の方で何が起きてきたかをみることで、改めて自然と人間の共生を考えます。最終的な目標は、皆さんに自分の住んでみたい家や地域のイメージをもってもらうことです。
到達基準
1.自然と人間の共生の課題を里山、都市や郊外の現状を踏まえたうえで説明できるようになる。
2.共生持続社会の構築と風土共生倫理学に関する問題について、自分の見解をまとめ発表できる。
授業内容
第1回  0.ガイダンス 
第2回  1.「となりのトトロの自然観」
第3回  2.里山について考える、映画「となりのトトロ」①
第4回  3.風景について考える、映画「となりのトトロ」②
第5回  4. 「となりのトトロの自然観」とは何だったか?
第6回  5. 散歩と自然
第7回  6. 里山と人間
第8回  7. トトロと環境
第9回  8. トトロに会えるまちづくりについて考える
第10回 9. トトロに出会える人間を育てること
第11回 10. 共生社会とまちづくり
第12回 11. 風土論の現在
第13回 12. 共生概念と風土の3契機
第14回 13. 風土的環境倫理の現代的意義
第15回 14. 風土共生と環境倫理学
履修条件・関連項目
環境共生思想
テキスト・教科書
参考書
亀山純生『環境倫理と風土』2005、大月書店
成績評価の方法
授業での発表と総括レポートから総合的に評価します。
教員から一言
「トトロ」で描かれる風景や世界を皆さんはどのように感じますか。自分たちの住環境や地域社会と比較しながら、「里山」や風土のこれからについて意見を聞かせて下さい。
キーワード
共生、里山、都市、風景、風土的環境倫理
オフィスアワー
なし。必要な場合は授業でアポをとってください。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2018/10/02 14:14:58