科目名[英文名] | |||||
環境生業文化史論 [Advanced Lecture on Cultural History of Environment and Subsistence] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 1~ | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 05MS5219 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
高橋 美貴 [TAKAHASHI Yoshitaka] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
「史」、つまり歴史学は、「過去」を復元する作業を行いながら、そのなかで浮かび上がってきた「過去」と対話することで、自分たちの生きる時代や社会・文明を見つめなおす学問ですが、それは従来、人間や人間社会の歴史として語られてきました。しかし、生物多様性とそれと結びついて生み出されてきた文化的多様性の危機や、科学技術や消費文明の爛熟など、社会や文明の持続性に対する懐疑の高まりを前に、私たちの歴史認識も揺らぎ始めています。このなかで、「環境」や、人びとが地域の自然に働きかけるなかで継承されてきた「生業」や「文化」などをキーワードにして、歴史を捉えなおそうとする研究が蓄積されています。この授業では、それらの研究成果を概観・体感することを目的としています。 |
到達基準 |
上記のテーマに関わる書籍の輪読あるいは、各自の情報収集に基づく報告を行います。それを通して、「環境」「生業」「文化」をキーワードとした、新たな歴史研究や文化研究の動向や可能性を探っていくことができたら、と思っています。 |
授業内容 |
日本の文化や伝統に関する研究には、長い蓄積があります。日本文化論というレベルでみると、戦後、そのときどきの経済状況や国際状況に規定されながら、「拝外」と「排外」の間を揺れ動いてきたことなどが指摘されています。一方で、近年の日本の文化・伝統に関わる議論には、純粋な学術的著作からは外れるものもありますが、その活用も視野に入れた新たな動向が生み出されてもいます。本年度の環境生業文化史論では、これらの著作を輪読しながら、日本の文化・伝統に関する議論の新たな視角や可能性について検討してみたいと思います。 輪読を予定している書籍は、下記の四点です(ただし、変更もしくは追加の可能性あり。最終的な連絡は授業のなかで行います)。 ①熊倉功夫・江原絢子『和食文化ブックレット1 和食とはなにか』(思文閣出版、2015年) ②カタジーナ・チフィエルトカ、安原美帆『秘められた和食史』(新泉社、2016年) ③阿古真理『「和食」って何?』(ちくまプリマ―新書、2015年) ④ジョージ・ソルト著、野下祥子訳『ラーメンの語られざる歴史』(国書刊行会、2015年) 授業では、2〜3回のガイダンスを経たのち、輪読会形式で授業を進める予定です。参加者の皆さんには、前述の書籍を各自入手のうえ、毎回の輪読予定部分を授業前に読んでくることが義務となりますので、履修に際してはその点ご了承ください。また、輪読に際しては、参加者の皆さんに順番でレポーターおよび司会を担当していただくこととなります。その他、履修に際して課される義務などにつきましては、授業のなかで説明いたします。 |
履修条件・関連項目 |
輪読に際して、輪読予定部分を授業前に読んでくることが義務となるほか、レポーター・司会を担当していただくことになりますので、その点ご了承のうえ履修してください。 |
テキスト・教科書 |
教員の用意したプリントのほか、下記の輪読書につきましては各自入手をお願いすることになりますので、履修に際してはその点ご了承ください。 ①熊倉功夫・江原絢子『和食文化ブックレット1 和食とはなにか』(思文閣出版、2015年) ②カタジーナ・チフィエルトカ、安原美帆『秘められた和食史』(新泉社、2016年) ③阿古真理『「和食」って何?』(ちくまプリマ―新書、2015年) ④ジョージ・ソルト著、野下祥子訳『ラーメンの語られざる歴史』(国書刊行会、2015年) |
参考書 |
成績評価の方法 |
輪読でご担当いただくレポーターや議論への参加・貢献度、また提出いただく意見カードをもとに評価を行います。 |
教員から一言 |
キーワード |
文化史、環境史、伝統文化、伝統的な生業 |
オフィスアワー |
オフィスアワーは火曜日5限です。事前にメールなどでアポイントメントをとっていただければ、と思います。事前にご連絡をいただければ、火曜日5限以外の時間でも対応可能です。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/04/06 11:08:19 |