科目名[英文名]
農業資源経済学特論   [Advanced Agricacultual and Resource Economics]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 12  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 05MS5230
責任教員 [ローマ字表記]
千年 篤, 草処 基   [CHITOSE Atsushi, KUSADOKORO Motoi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
本科目は、農業と経済発展に関するレビュー論文の講読を通して、経済発展における農業の役割、農業成長の基礎、農村部における非農業部門の展開等の所得源の多様化と農村発展、農業政策(特に農業貿易政策)と食料安全保障の関係について理解することを主な目的とする。特に発展途上国の文脈で、貧困削減、食料安全保障の強化の背景に注目する。
到達基準
世界各地が直面している農業問題に関する知見を得るとともに、農業問題の分析に必要となる分析方法を習得し、それらを応用できる能力を身につける。
授業内容
授業形態は、文献講読と議論、最後の2回は学生による課題報告とする。原則、英語を使用する。

文献講読においては、Jean-Jaques Dethier & Alexandra Effenberger(D+E), “Agriculture and Development: A Brief Review of the Literature,”Policy Research Working Paper 5553, World Bank 2011 を用いる。

文献講読は原則的に輪読形式で行う。
具体的には、各回の担当者(原則1名)は授業に先がけ、自身の担当箇所を精読し、そこから自分で6〜8個の質問をつくる。同時に、理解できなかった点やクラスで議論したい点を明確にし、質問とともに担当回の配布資料の中で整理する(教員・履修生分の複写を用意)。授業は、担当者の主導により、用意した質問に対して履修生が回答し、適宜、教員がコメントする形式とする。

【課題】各自、特定の地域を選定して、その地域の農業資源の賦存条件と利用実態からみた当該地域農業の現状、課題、展望を論ずる。レポートにおいては単なる報告に止まらず、可能な限りエビデンス・ベースで、経済学的な解釈を含め、論考することが求められる。
課題レポートの分量はA4・8枚程度、原則的に報告発表はパワーポイントで行う。


具体的な授業スケジュール(案)は以下のとおりである。

回  月 日   内容
1  10月 5日  ガイダンス, 指定文献(D+F)Introduction: pp.2-5
2  10月12日 The Role of Agriculture in Development:pp.6-11
3  10月19日 Agriculture and the Urban Bias 〜: pp.11-15
4  10月26日 Agricultural R&D and Appropriate Technologies 〜: pp.15-19
5  11月 2日 Environmental Changes: pp.19-23
6  11月 9日 Farm Size and Land Tenure: pp.23-26
7  11月16日 The Rural Non-Farm Sector and Development: pp.27-30
8  11月23日 Changing Approaches to Rural Development: pp.30-34
9  11月30日 Agriculture Policy and Food Security: pp.35-38
10 12月 7日 Food Security, the Recent Food Price Crisis and Its Consequences: pp.38-41
11 12月14日 Price Transmission and Stabilization Policies〜: pp.41-46
12 12月21日  予備
13  1月11日  総括、議論
14  1月25日  課題報告
15  2月 1日  〃

※ 以上の内容は履修生の関連知識度や関心によって変更することもある。
履修条件・関連項目
特になし
テキスト・教科書
Jean-Jaques Dethier and Alexandra Effenberger(D+E), “Agriculture and Development: A Brief Review of the Literature, “Policy Research Working Paper, 5553, World Bank 2011.
参考書
World Bank, World Development Report 2008: Agriculture for Development, Washington, DC: World Bank, 2007.
成績評価の方法
文献講読の報告内容(30%)、授業参加度(出席+発言20%)、課題(50%)で総合的に評価する。
教員から一言
授業では積極的に発言ください。
キーワード
発展過程の農業、農業成長の基礎条件、資源、技術、市場、非農業部門、所得源多様化、農業政策、食料安全保障
オフィスアワー
授業終了直後
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/10/04 16:42:13