科目名[英文名]
原子分子分光学   [Atomic and Molecular Spectroscopy]
区分 前期課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 1060402
責任教員 [ローマ字表記]
鵜飼 正敏   [UKAI Masatoshi]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
原子・分子についての様々な発見とその理解が量子力学をはじめとする基礎科学の発展に大きく貢献した。原子・分子は物質の性質をもつ最小構成要素であり、先端物理工学の幅広い分野の基礎として不可欠である。以上から、原子・分子物理学の基本的な内容を理解し、量子力学的に正しい直感的なイメージをもち、分光スペクトルの近似計算において必要な素養を身に着ける目標とする。
到達基準
(1)多電子原子の構造を定性的に説明でき、またそのエネルギーや波動関数の近似法の概要を理解できる。原子分光のスペクトル特性を理解できる。
(2)分子の結合が起こる理由とその特徴を説明でき、分光スペクトルの特性を理解できる。
(3)原子分子分光学の最近の動向を把握する。
授業内容
第1回 狙いと内容紹介
第2回 一電子原子、二電子原子についての復習
第3回 一電子原子、二電子原子についての復習
第4回 多電子原子の波動方程式の取扱い方
第5回 多電子原子のポテンシャル
第6回 多電子原子のポテンシャルと波動関数に対する近似法Ⅰ
第7回 多電子原子のポテンシャルと波動関数に対する近似法Ⅱ
第8回 化学結合:水素分子イオン
第9回 化学結合:水素分子
第10回 分子構造:より複雑な二原子分子の電子状態
第11回 二原子分子の回転スペクトル
第12回 二原子分子の振動回転スペクトル
第13回 二原子分子の電子スペクトル
第14回 励起分子の分解
第15回 超励起分子について
履修条件・関連項目
量子力学I,II,量子力学特論,原子分子物理の復習を交えるが、理論としてはこれらの発展形であるため、応用量子力学の受講もきわめて有効である。量子系および材料系の研究室で研究を行う者は受講することが望ましい。
テキスト・教科書
参考書
B.H.Bransden and C.J.Joachain, Physics of atoms amd molecules (Pearson Education, 2nd edition).
R.D.Levine, Molecular reaction dynamics(Cambridge).邦訳あり:分子反応動力学, 鈴木、染田訳(シュプリンガージャパン)
成績評価の方法
期末試験の成績で評価します。
教員から一言
頭をはたらかせましょう。
キーワード
量子力学、原子、分子
オフィスアワー
質問は随時受け付けます(事前連絡をお願いします)。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2018/03/20 13:33:19