科目名[英文名]
グラントプロポーザル概論   [Introduction to Grant Proposal]
区分 専門職学位課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 1060835
責任教員 [ローマ字表記]
田村 傑   [TAMURA Suguru]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
各種研究を行う上で、研究資金を獲得することは、重要な位置づけとなります。大学や研究機関並びに研究者が独自に研究費を獲得できるようになることが今日ますます重要視されています。本講義では、研究資金の応募を行う上で重要と思われる、研究資金に関する政策的な議論をまず、学習します。この中には、大学の研究活動における公募型資金の位置づけ、研究資金に応募した獲得し、研究を実施した際に、通常求められる研究開発の成果の評価に関する考えが含まれます。      
次に、このような政策的な位置づけと、研究開発資金に関するマネージメントサイクル(PDCA)の知識を前提として、日本国内での、公的な公募型研究開発資金の体系について理解を深めます。代表的なファンディング機関と政府の資金を取り上げます。
最後に演習として、代表的な公募型の研究開発資金について、模擬的な応募書類の作成を行うことを通じて、知識の定着化と、実施に関する技能経験の蓄積を目指します。
到達基準
研究開発資金の応募を行えるようになること、並びに研究開発資金の獲得と管理を自身の研究開発過程の中に位置づけ、研究計画の立案などが可能になることを目指します。
授業内容
(予定)
1.導入(ガイダンス)
2.研究開発政策の体系(1) 科学技術基本計画 重点化の視点
3.研究開発政策の体系(2) 科学技術基本計画 システム改革の視点
4.大学・産業界の連携策における資金の視点
演習課題の説明
5.研究開発資金の類型とその違い (補助金、委託費)
6.研究開発の評価(1) 事前評価 研究資金のタイプによる事前評価の目的の違い
7.研究開発の評価(2) 事前評価 研究開発ロードマップの役割
8.演習(導入)     科研費の説明 重要要因(研究業績の考え方 他)
9.研究開発の評価(3) 事後評価  事後評価の意味と役割
10.研究開発の評価(4) 事後評価  実際の事後評価書 大規模プロジェクトの例
11.研究開発の評価(5) 事後評価  実際の事後評価書 その他プロジェクトの例
追跡調査・追跡評価について
(実際の追跡調査、追跡評価の内容の紹介)
12. 演習(1) 発表 模擬作成応募書類の発表(1)
13. 演習(2) 発表 模擬作成応募書類の発表(2)
14. 演習(3) 発表 模擬作成応募書類の発表(3)
15. 全体のまとめ

(授業スケジュール:集中授業方式)
12月8日(土)      第1回        5時限      (1コマ)
12月22日(土 祝日)  第2回から第3回   5時限から6時限 (2コマ)
1月12日(土)      第4回から第6回   5時限から7時限 (3コマ)
1月26日(土)      第7回から第9回   5時限から7時限 (3コマ)
1月28日(月)      第10回から第11回 6時限から7時限 (2コマ)
2月2日(土)       第12回から第14回 5時限から7時限 (3コマ)
2月4日(月)       第15回       6時限      (1コマ)
履修条件・関連項目
特になし
テキスト・教科書
特になし
参考書
特になし
成績評価の方法
演習発表の内容により総合的に評価を行います。第1回目のガイダンスの際に説明を行います。当日、発表に支障がある場合には、代替の方法を考えますので事前に相談してください。
教員から一言
講師は、総合科学技術イノベーション会議、経済産業省などで研究開発評価、イノベーション政策、標準化戦略についての実務経験をもっています。また、科学技術基本計画の策定などの中で、研究開発資金の管理運営について企画立案を行ってきています。現在は、経済産業研究所で、イノベーション論、経営戦略論といった観点からの研究教育活動を行っています。政策の実務と学術的な理論の両面を踏まえた内容の説明を行えればと思っています。
キーワード
オフィスアワー
常勤でないので特定の時間は決まっていません。メールなどで受け付けます。 連絡先:tamura.edu@nifty.com
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/11/30 11:29:34