科目名[英文名]
物質機能応用特論Ⅰ   [Advanced Functional Application of materialsⅠ]
区分 学際交流科目  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次   開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 112105
責任教員 [ローマ字表記]
稲澤 晋   [INASAWA Susumu]
所属 生物システム応用科学府 研究室   メールアドレス

概要
機能を最大限に活用するには、反応速度、物質移動、伝熱などのお互いに関係する速度過程を正しく理解し、制御する必要があります。この講義では、物質やデバイスの機能を最大限に引き出すための環境(条件)をどのように推定すればよいか、物質移動と伝熱のモデル化を用いて定量的な評価手段を学びます。講義では、数理モデル化の基本概念を詳しく解説します。また、演習問題を解くことで、モデル化の力を付けてもらいます。山の上の圧力推算や水が蒸発速度の推算など身近な例から、反応と吸着、拡散などの移動現象までを取り扱います。物質機能応用特論Iでは、特に基礎的な事項について講義します。
到達基準
基本的な数理モデル化の考えが身についていること。
授業内容
(以下は、2017年度までに行った講義内容の一覧です。講義の進み具合で、内容の変更をする場合があります。)

・放射伝熱による惑星の温度見積もり
・圧力の起源と、気圧の見積もり
・完全混合型反応器での物質収支
・プラグフロー型反応器での物質収支
・熱交換器でのエネルギー保存則1 (並流型)
・熱交換器でのエネルギー保存則2 (向流型)
・水の蒸発と拡散現象1 コップの中の水の蒸発
・水の蒸発と拡散現象2 水滴の蒸発
定期試験

履修条件・関連項目
基礎的な物理化学を理解していること。
テキスト・教科書
参考書
「ものづくりの化学工学」山口由岐夫著(丸善出版)、
「速度論」小宮山宏 著(朝倉書店),「道具としての微分方程式」斉藤恭一 著(ブルーバックス), "Transport phenomena" by R. Byron Bird
成績評価の方法
講義内での演習に加え、期末試験に基づいて評価する。100点満点のうち、60点以上が単位取得要件です。
S: 90点以上、A: 80以上90未満、C: 70点以上80点未満、C: 60点以上70点未満
教員から一言
現象を「定量的に」理解するための手段として数理モデルは極めて有効です。分かりやすい講義を心がけますので、演習や復習を通じて、自分の手で数式を立てる力を身につけて下さい。
キーワード
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2018/03/23 16:17:01