科目名[英文名] | |||||
知覚運動制御特論 [Perception and Motor control] | |||||
区分 | 後期専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 生物システム応用科学府博士 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 後学期 |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 148306 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
田中 秀幸 [TANAKA Hideyuki] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
ヒトは進化の過程において,環境(物理的環境,生態的環境,文化的環境)に適応するように自らの形質を変化させつつ,固有の運動様式を獲得してきた.本講義では,ヒトの高次脳機能に焦点を当てながら,知覚運動制御のメカニズムについて講義する.運動適応という視点から日常生活に見られる人間の運動行動の基本原理を学ぶことを目的としている.講義に関連して,感覚系-脳内情報処理系-運動系における情報の流れと役割に関する脳神経科学・実験心理学分野の論文を読み,知覚運動障害について文献調査し,日常生活を豊かに健康に生きるための傷害防止対策や障害リハビリテーションの意義について討論を行う. |
到達基準 |
人間の運動行動の理解には進化論的視点が不可欠であることを知り,科学技術によって作り出される新たな社会文化的環境が人間の行動にどのような影響を与えるかを考察する目を養う. |
授業内容 |
第1回目 序論:運動行動への進化論的アプローチ 第2回目 知覚運動制御の神経生理学的基礎I(細胞膜,膜電位,活動電位,情報の伝導と伝達,骨格筋の構造と筋収縮,受容器,運動単位と筋電図) 第3回目 知覚運動制御の神経生理学的基礎Ⅱ(脊髄における興奮と抑制,シナプス反射,単一筋の随意的制御,単関節運動パターン) 第4回目 知覚運動制御と脳機能Ⅰ(大脳皮質,小脳,大脳基底核,上行路と下行路) 第5回目 知覚運動制御と脳機能Ⅱ(反射と慣れ,学習と記憶,判断,意識と無意識) 第6回目 行動Ⅰ-姿勢制御(前庭系・視覚系・固有受容系の役割,予測的姿勢制御,修正的姿勢制御,姿勢と共同運動) 第7回目 行動Ⅱ-ロコモーション(中枢性パターン発生器,移動運動の中枢,脊髄歩行,つまづき修正反応,歩行パターンの変容) 第8回目 知覚運動制御学分野の英語論文を読み,解説・討論を行う. 〜第15回目 |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
自作資料を配布する. |
参考書 |
表題:脳の中の身体地図―ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ 著者:サンドラ ブレイクスリー, マシュー ブレイクスリー(著),小松淳子(翻訳) 出版社:インターシフト |
成績評価の方法 |
出席とレポートにより評価する。 ある一定以上の出席率がなければ不可となる。 |
教員から一言 |
身体運動に興味を持っている学生を歓迎する.最初の8回目までは知覚運動制御学の基礎的な内容の講義を行うので,事前の基礎知識は必要としない.質疑応答など講義に積極的に参加することを望む. |
キーワード |
身体運動行動、運動制御と運動学習、感覚・知覚、進化論的アプローチ、ヒューマンファクター |
オフィスアワー |
毎週木曜日午前10時から12時まで. |
備考1 |
小金井キャンパスで開講予定. |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/03/06 17:23:29 |