科目名[英文名]
植物生産環境学特論   [Advanced Agro-environment Science]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 96114
責任教員 [ローマ字表記]
福井 糧(宇)   [FUKUI Ryo]
所属 連合農学研究科 研究室   メールアドレス

概要
『土壌水の物理化学的特性と作物生産』

水(H2O)は、有機溶媒と水銀以外では、常温で液体として存在する唯一の物質である。即ち、水は歴とした「無機化合物」であるにも拘らず、日常であまりにも有触れた物質であるが故に、我々は時としてそのことを忘れがちである。一方土壌中の水(土壌水)は、地上で存在する水とは異なる作用や機能を発揮するが、肉眼でそれを認識することは容易ではない。また水は光合成の原料でもあることから、土壌水の動態や機能こそが作物の生長を左右する最も重要な要因である。
そこで、この講義では土壌水の物理化学的な特性を解説するとともに、その動態と機能が土壌微生物や作物の生長に及ぼす効果との関連において解析することで、植物の生長に最も適した水管理の技術について考察する。
到達基準
水、特に土壌水の物理化学性と今一度正しく理解し、その特性を計測する方法を学ぶほか、土壌水の物理化学的な動態や機能が土壌微生物にもたらす効果を理解し、作物を栽培する上で最適な水管理の方法について考える。
授業内容
1) 土壌水の物理的特性、水ポテンシャル
  土壌水が土壌微生物と植物の生長に及ぼす作用
2) 土壌中の通気が土壌環境にもたらす作用
  土壌中の通気が土壌微生物と植物の生長に及ぼす作用
3) 土壌水の理化学性が土壌微生物と植物の生長に及ぼす作用
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
レクチャーノートを授業時に配布します。
参考書
講義の際に情報を提供します。
成績評価の方法
教員から一言
上述したように、水は歴とした無機化合物です。その観点から考えると、土壌水の特性が分かり易くなります。この講義はある意味「水」についての復習のような側面もありますが、この講義を介して土壌水についての明確な認識を得て、各自の今後の研究/修学に役立てて下さい。
キーワード
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2018/03/28 13:55:35