科目名[英文名]
動物育種繁殖学特論   [Advanced Animal Breeding and Reproduction Science]
区分   選択必修   単位数 0.5 
対象学科等   対象年次   開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 96123
責任教員 [ローマ字表記]
松本 浩道(宇)   [MATSUMOTO Hiromichi]
所属 連合農学研究科 研究室   メールアドレス

概要
『哺乳動物の生殖科学』
哺乳動物の生殖の特徴は、両性生殖、体内受精、胎生、哺乳である。しかし、近年の生殖工学の発展により、こ
れらの事象について、哺乳動物本来のものと異なる人為的な操作が可能となってきている。本講義では、前半は着床
前の事象について、後半の着床および着床後の事象について解説する。
前半:『哺乳動物の生殖工学』
本講義では、まず哺乳動物の生殖の特徴について簡単に説明した後、種々の先端生殖技術、すなわち体外受精、
胚移植、顕微授精、核移植、遺伝子導入動物の作出などの理論とその応用について、特に着床前の初期胚を中心に解
説する。これらの技術は主に実験動物を用いて開発されたものが多いが、その応用、実用面での発展は実験動物や家
畜に止まらず、「生殖補助技術ART」としてヒトの不妊症治療にも用いられており、その安全性には多くの注意を
払う必要がある。ここでは、それらについて解説する。
後半:『着床と妊娠の成立』
着床は胚と子宮のクロストークであり、双方の条件が整い、相互作用が同調しなければ成立しない。着床期の子宮
は、胚に対する感受性を一過性に獲得しており、この時期を過ぎれば着床はおきない。その為、着床期子宮の胚に対
する許容状態を窓に例え、「着床ウィンドウ」と呼ばれる。着床の分子メカニズムを理解することは、家畜の受胎率
改善やヒト不妊症への応用など、生殖工学の基礎として重要である。着床には多くの分子シグナリングが関わってい
るが、その制御機構は複雑である。さらに、体内で行われる為に解析法にも制限があり、多くの研究にも関わらず、
その詳細な機構は未解明な部分が多い。本講義では、我々がこれまで行ってきたこれまでの研究、特にマウス着床モ
デル系の機能解析により得られた最近の研究成果を中心に進める。
到達基準
前半『哺乳動物の生殖工学』
1.哺乳動物胚発生の概要を理解する
2.体外受精と着床前発生について理解する
3.生殖工学を活用したヒト再生補助医療の将来性について考察できる
後半『着床と妊娠の成立』
1.着床期胚の分子機構を理解する
2.着床期子宮の分子機構について理解する
3.妊娠の成立における胚と子宮の相互作用について理解する
授業内容
前半『哺乳動物の生殖工学』
1.哺乳動物胚発生の分子機構
2.体外受精と着床前発生
3.生殖工学
後半『着床と妊娠の成立』
1.着床期胚の分子機構
2.着床期子宮の分子機構
3.妊娠の成立における胚と子宮の相互作用
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
参考書
成績評価の方法
教員から一言
できるだけ分かり易く解説するつもりですが、もし疑問があれば、積極的に質問して
ください。
キーワード
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2018/03/23 17:10:05