科目名[英文名] | |||||
昆虫生理生化学特論 [Advanced Insect Physiology and Biochemistry] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 0.5 | ||
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 96133 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
天竺桂 弘子 [TABUNOKI Hiroko] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
『種を超えて保存された昆虫ストレス応答遺伝子の解析』 昆虫は環境変化に素早く適応できる能力をその体構造や生理代謝機構において進化させた結果、地球上で大繁栄できたと考えられている。その適応システムのひとつとして、ストレスを受けた際に発生する多量の活性酸素を素早く処理できる能力がある。昆虫はヒトなど他の生物と同様の活性酸素処理システムも持つが、その詳細についてはよく分かっていなかった。昆虫がストレス因子をどのようにかわすのか、生体内のいずれの分子群を利用しているのかを明らかにすることができれば、昆虫の環境適応戦略の仕組みの一端に迫ることができる。 一方で、これまで昆虫とヒトは進化的には全く違う生物として捉えられてきたが、昆虫にはヒトとよく似た遺伝子が多数存在し、加えてヒトと共通する生理代謝機構があることが明らかとなってきた。本講義では担当教員の研究成果を中心とした昆虫のストレス応答機構の研究を概説するとともに、その応用例を紹介する。また、将来的に昆虫がヒトの研究にどのように利用可能かについて議論する。 |
到達基準 |
昆虫とヒトの生理代謝系の相違点について理解し、昆虫の利用法について議論できること。 |
授業内容 |
1. 昆虫大規模遺伝子機能アノテーション法について 2. 昆虫とヒトの遺伝子機能の比較について 3. ヒト疾患発症機序解析昆虫モデル系の構築について |
履修条件・関連項目 |
なし |
テキスト・教科書 |
Environmental stress and cellular response in arthropods Korsloot A. et al., CRC press |
参考書 |
講義中に情報提供します。 |
成績評価の方法 |
平常点30%,レポート70% |
教員から一言 |
昆虫生理・生化学とは専門分野が異なる学生に対し、 研究に興味がもてるように紹介します.昆虫とヒトの相違点を理解することは、農学だけでなく、医薬学研究にも役立ちます。 |
キーワード |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/03/26 15:13:46 |