科目名[英文名] | |||||
植物制御科学特論 [Advanced Plant Regulation Science] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 0.5 | ||
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 96134 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
福原 敏行 [FUKUHARA Toshiyuki] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | 8-212 | メールアドレス |
概要 |
「RNAサイレンシングによる植物の生体防御機構」 RNAサイレンシング(RNA干渉)機構は、広く真核生物全般に保存されている小分子RNAを介した遺伝子発現制御機構であり、ウイルスやトランスポゾン(転移因子)などの核酸寄生体に対する生体防御機構とも考えられている。植物におけるRNAサイレンシング機構について、ウイルス感染に対する防御機構を中心に、小分子RNAによる種々の生体防御機構・遺伝子発現制御機構について講義する。 |
到達基準 |
RNAサイレンシング(小分子RNAを介した遺伝子発現制御)の分子機構を理解すること。また、RNAサイレンシング機構によるウイルス感染防御機構や遺伝子発現制御機構を理解すること。 |
授業内容 |
1)転写後ジーンサイレンシング(PTGS) とRNA干渉の発見: 植物において発見された転写後ジーンサイレンシング(PTGS)、および線虫で発見されたRNA干渉について、発見の経緯を概説する。 2)ウイルス感染に対するRNAサイレンシング: RNAサイレンシング(RNA干渉)は、ウイルス感染に対する防御機構としてはたらくが、ウイルスもRNAサイレンシングに対するサプレッサータンパク質により宿主の防御機構から逃れている。この宿主の防御機構とウイルスとの攻防について解説する。 3)ゲノムDNAのメチル化によるトランスポゾンの転移抑制: トランスポゾンは、移動するとゲノムに突然変異を誘発することから宿主は転移を抑制する機能を備えている。トランスポゾンの転移抑制は、RNAサイレンシング機構によるゲノムDNAのメチル化と考えられている。小分子RNAによるゲノムのメチル化の機構を概説する。 4)遺伝子発現を調節するマイクロRNA(miRNA): 小分子RNA(マイクロRNA、miRNA)は、遺伝子発現調節にもはたらく。miRNAによる遺伝子発現調節機構について解説する。 |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
参考書 |
Moodleもしくは資料配布 |
成績評価の方法 |
教員から一言 |
教員からの一言:日/英 植物におけるRNAサイレンシング(RNA干渉)について、ウイルス感染に対する防御機構を中心に、小分子RNAによる遺伝子発現制御機構について講義する。 |
キーワード |
RNA、RNA干渉、ウイルス |
オフィスアワー |
8:30 - 17:00 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
http://www.tuat.ac.jp/~mcb/ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
英語 |
更新日付 |
2018/03/20 17:48:09 |