科目名[英文名] | |||||
共生社会システム学特論 [Advanced Symbiotic Social System] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 0.5 | ||
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 前学期 | |
授業形態 | 前学期 | 時間割番号 | 96511 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
高橋 美貴 [TAKAHASHI Yoshitaka] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | 2-207 | メールアドレス |
概要 |
この授業の作業課題は、20世紀末以降蓄積を増した農山漁業や農山漁村(以下、「農」的世界)に関わる日本の地域環境史研究の推移を研究史整理的に辿り概観することである。具体的には、とくに1980年代以降、歴史学のみならず社会学や民俗学・地理学など領域横断的に蓄積を増した地域環境史研究を(実際にとりあげうるのは、その一部となるが)概観してみたい。もちろん、これらの研究については、博士課程学生であれば既知のものも多いことが予想されるが、ひとたびその研究の流れを大雑把ながらも辿り、限られた領域ではあれ近年の農に関わる人文社会科学研究の研究動向の一端を再認識することを試みたい。 |
到達基準 |
1980年代以降、歴史学のみならず社会学や民俗学・地理学など領域横断的に蓄積を増したに日本の地域環境史研究の動向を概観し、限られた領域ではあれ近年の農に関わる人文社会科学研究の研究動向を再確認・把握すること。 |
授業内容 |
取り上げるべき研究テーマをいったん下記のように配列したが、講義時間を勘案すると割愛する部分が少なからず出てくることが予想されるので、履修に際しては、その点ご了承いただきたい。なお、最終的な授業構成については、授業の初回で改めてアナウンスする予定。 Ⅰ、生活環境主義論から地域環境史研究へ 1、生活環境主義論 2、生活世界論 3、環境民俗学 Ⅱ、生業研究と地域環境史研究 1、民俗自然誌の試みー篠原徹氏の生業研究ー 2、生業研究の拡がりと地域環境史 Ⅲ、マイナー・サブシステンス論 1、大川と伝統的サケ漁と消滅の危機 2、大川における伝統的サケ漁と「楽しみ」 Ⅳ、日本の「農」と複合生業の世界 1、「どじょうすくい」の文化史 2、水田と漁撈 3、水田と生業複合 Ⅴ、歴史地理学と地域環境史研究 1、水辺の環境史‐日本の環境史研究の視点と方法‐ 2、里湖の誕生‐里湖はいつ生まれたのか?‐ |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
資料は授業時に配布します。 |
参考書 |
講義中に情報提供します。 |
成績評価の方法 |
平常点および授業中に提出いただく意見カードによる。また、レポートを課す場合もありますので、理数に際してはその点ご了承ください(レポートを課す場合には、授業のなかでアナウンスいたします)。 |
教員から一言 |
博士課程学生にこのような概論的な授業がふさわしいのか否か、いささかの迷いもありますが、一方で日本史研究(文献史学)を専門とする私自身にとって、この授業は他の研究領域に視野を広げて研究視角や方法論を学び、その拡がりを再確認する機会だとも考えています。紹介する研究領域の文献などにアクセスする機会や入口のひとつなりとも提供できたら、と思っています。 |
キーワード |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2018/03/20 13:44:40 |