科目名[英文名]
教育実習事前事後指導   [Introduction to Teaching Practice]
区分 教職科目  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 4  開講時期 前学期 
授業形態 前学期  時間割番号 ED4502
責任教員 [ローマ字表記]
降旗 信一   [FURIHATA Shinichi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
教育実習の概要と心構え(「教育実習の手引き」より)

1.教育実習の概要
 教育実習は4年次に2週間または3週間の日程で行なわれる教職課程の総仕上げとなる実習です。原則として、自分の母校である中学校か高校で教育実習をします。
 期間は、多くの場合5月下旬から6月になります。それは、受け入れ側の学校が学期の初めや学期末は忙しいこと、長期休業期間中には実習が行なえないことなどから、学期が始まってある程度落ち着いた時期に教育実習生を受け入れようと考えるからです。そのため、一部の学校は9月や10月に教育実習期間を設けている場合もあります。
 重要なことは、こちら側の都合で日程を決められないということです。実習先の学校が指定してきた期間の通りに教育実習に行かなければなりません。4年生になってすぐの卒業研究のテーマ決めなどとも重なる時期ですので、あらかじめ所属学科の指導教員の先生に理解を求めておく必要があります。
 教育実習は大学の単位認定がなされますが、そのほとんどは実習先の中学校・高校の先生(指導教諭)の指導で実習が行なわれます。この指導教諭の先生は、教育実習生を指導することで特別な報酬がもらえるわけではなく、基本的にボランティアでの指導ということになります。中高の指導教諭の先生方は、将来の教員を育てるために奉仕してくれるわけです。そこで、「免許状がほしいだけであって、教員になる気はない」という学生の指導はしたくないと指導教諭のほとんどが考えているということを十分理解した上で、教育実習に臨んで下さい。
 また、生徒から見れば、教育実習生も「先生」の一人です。生徒たちの貴重な勉学の時間を犠牲にして、「教える練習をさせてもらう」という感謝の心を持って実習をすることも忘れないで下さい。
到達基準
教育実習を行うための準備を万全にすること
授業内容
2.利点と難点
 教育実習は、教員免許取得のためには必須ですから、免許がほしい人はいやおうなく教育実習に行かねばなりませんが、教育実習から得られる経験は人生全体にとっても貴重なものです。今まで、教えられる側からしか見てこなかった教師という仕事を反対側から見ることができます。1時間の授業のために、その何倍もの時間を教師は使って準備をしているのです。上に書いたことと少し矛盾しますが、教師になるつもりがない人にとっても、教育実習は貴重な体験となるはずです。
 教育実習をすることの難点もたくさんあります。なんといっても、忙しい4年次に2週間から3週間をまるまる教育実習に充てなければならないことがあります。遠くの母校での実習の場合はもちろんのこと、たとえ都内や近郊での教育実習の場合でも、実習期間中はアルバイトはもちろん他の勉学活動はできないことを覚悟しておいて下さい。さらに、教育実習の受け入れ先との連絡や、実習前の準備、実習後のお礼や実習レポート作成など、付随する作業もたくさんあります。
 そうした意味で、教育実習をしようとする学生はホンキで教職に取り組む覚悟が必要です。

3.ホンキで教育実習を!
 教育実習は後戻りできない。
 この大学で教職課程を履修しはじめた頃には、まだ気持ちが定まってなかった人も多かったと思います。現に、周りの学生の中には、2年生後期になるまでの間に、教職課程の履修を諦めた学生もいたはずです。教職課程を履修するかどうかは、本人の自由意志によるものですから、いつ辞めてもなんの問題もありません。
 ただし、それは今までの教職課程が授業の履修だけだったからです。教職科目は受講生が全員いなくなるということでもないかぎりは、受講者が増えても減っても教職担当教員には何の影響もありません。
 しかし、教育実習は大きく違います。それは、母校とは言え、東京農工大学とは別の機関・組織を巻き込むことだからです。しかも、教育実習の受け入れ先となる中学校高校はあくまでも善意で教育実習をさせてくれるのです。そこで、軽い気持ちで教育実習をすることにして、途中で辞退をするようなことは許されません。教職課程の履修を続けて、教育実習に行くことにするのかどうかの決断は、後戻りの効かない重要な決断だと考えて下さい。これから先に進む人は、ホンキで教職課程を履修する人だけです。

ホンキの意味
 教育実習まで進むつもりのホンキの人は、社会人としての責任をきちんと行動で示すことが求められます。たとえアルバイトでも会社に勤めた以上は、適切な言葉使い・時間厳守・きちんとした身だしなみ・挨拶の励行などが重視されます。教育実習でも同様です。実習先への連絡、訪問の際の服装髪型、時間厳守など、「学生レベル」では通用しません。社会人としての規律正しい態度を行動で示して下さい。

本当はホンキじゃない人に
 現実には、教職課程を履修して教員免許を取って卒業する学生のほとんどは教職に就くわけではないことも事実です。ですから、すべての学生にホンキで教職を目指すことまでは求めません。将来の保険として教員免許を取りたいと考えることもまちがいではありません。
 しかし、上に述べたように、教育実習は実習先の指導教諭をはじめ、多くの人々の協力と犠牲(ちょっと大げさか)によって可能になっていることを常に心に置いて、少なくとも教育実習期間中はホンキで先生になるつもりで取り組んで下さい。「ホンキのフリ」でもかまいませんが、「フリをする」ことはホンキの人と同様に行動することです。

4.個人面接
 教育実習を履修するかどうかについて迷っている人は、各学部の教職専任教員と面談をして、自分の意志を再確認して下さい。
 工学部は、全員について個別面談を実施しますので、教職専任教員にメールでアポイントを取って下さい。

最後に
 「教育実習は総仕上げ」 今が決断の分岐点。
 「教育実習」に踏み出したらもう後戻りはできない。
履修条件・関連項目
教育実習を行うこと
テキスト・教科書
参考書
成績評価の方法
教育実習の事前に模擬授業を、事後に報告会を行います。その内容で評価します。
(1)模擬授業の指導案(模擬授業3日前までに提出すること)
(2)教育実習レポートA4で4ページ以内
(3)教育実習報告会
教員から一言
キーワード
オフィスアワー
授業の前後
備考1
皆さんから提出された指導案やレポートは、後輩のためにデータベース化して翌年度以降の授業で活用させていただきます。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2018/04/10 10:53:54