科目名[英文名]
現代農業論   [Modern Agricultuare]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01AG7001
責任教員 [ローマ字表記]
野見山 敏雄, 川本 憲一   [NOMIYAMA Toshio, KAWAMOTO Kenichi]
所属 農学部 研究室 2-213  メールアドレス

概要
 WTO(世界貿易機構)体制下にある現代の日本農業がおかれている国内外の状況をのべ、現下の農業問題の所在と構造転換の内容を解説する。各論として、日本農業の基本的性格を規定する世界の農産物の生産と食料事情、食料・農業・農村政策、戦後農政の展開過程、協同組合運動(農協及び生協)について論述する。また,食生活の変化や食品製造業の発展に対応して変化してきた現代農業を、協同組合論,農業・食料政策,アグリビジネス論の視点から把握し,21世紀における日本農業再生の可能性と条件を明らかにする。

本科目は、実務経験のある教員による授業科目である。
担当教員は農林水産省において幅広い農林行政に精通しており、授業では政策を題材として分析、議論を行う。
到達基準
現代農業の理解に欠かせない,農業・食料政策,協同組合,フードシステムどの基本的知識と概念を理解する。
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。

https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/

授業内容
野見山敏雄 担当(10/3,10/10,10/17,10/24,10/31)
テーマ:協同組合論
1.ガイダンス,協同組合の発生とあゆみ

2.協同組合の種類と協同組合原則:資本主義経済とグローバリゼーションが進展する中で、私たちの暮らしを守るための協同組合どのようにして生まれたのかを概観し、協同組合原則に
ついて学ぶ。

3. 農協の活動と事業:①農協運動のあゆみと発展、②農協の運営、③農協再編と課題日本における農協運動の歴史と活動および事業について学ぶ。

4. 生協の活動と事業:①生協運動のあゆみと発展、②生協事業の現状と課題,日本における生協の成立過程からその後の発展過程を概観し、生協の活動と事業の現状について学ぶ。

5. 協同組合間協同、これからの協同組合:協同組合間協同とこれからの協同組合はどのように進むべきかを学ぶ。

農林水産省 生産局 農産部 園芸作物課 青果物生産流通消費情報分析官
川本 憲一 担当(11/7,11/14,11/21,11/28,12/5)
6.農政をめぐる情勢(Situation over agricultural policy)
戦後農政の流れを概観するとともに、我が国の食料自給率に影響を与える世界の農産物の需給動向と食料安全保障について学ぶ。

7.農業生産・構造政策(Agricultural production and structure policy)
農業生産構造の動向を概観するとともに、六次産業化や輸出の促進を含めた生産対策等について学ぶ。

8.食品安全・食料消費政策(Food safety and food consumption policy)食料消費の動向を概観するとともに、食育や食品の安全を確保するための対策等について学ぶ。

9.農村地域政策(Rural policy)
農村地域の動向を概観するとともに、農村の有する多面的機能と農村の活性化対策等について学ぶ。
 
10.農業と環境(Relationship between agriculture and the environment)
農業と環境の関わりを概観するとともに、地球温暖化による農業への影響や適応策等について学ぶ。

野見山敏雄 担当(12/12,12/19,1/9,1/16,1/23)
テーマ:アグリビジネス論
11.アグリビジネス論の意義と体系
国民生活上重要なテーマであるアグリビジネスに関する意義と特性について学ぶ。

12.アグリビジネスの経営戦略
アグリビジネスにおける多角化戦略,競争戦略,技術戦略についてについて学ぶ。

13.現代の食とアグリビジネス
現代の食生活に大きな影響を及ぼしているアグリビジネスの戦略と構造変化について学ぶ。

14.国境を越える食料・農業とアグリビジネス
経済のブローバル化と共に食料・農業の分野で進展している現状と問題について学ぶ。

15.アグリビジネスの今日的課題
世界の食料問題を食の安全性,食と農の再生運動,国際的な運動の視点から学ぶ。

履修条件・関連項目
授業時間 30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
担当教員が各自提示
参考書
担当教員が各自提示
成績評価の方法
(1)各教員の担当部分については,講義の終了日にレポート課題を提示後,1週間以内に担当教員に提出すること。
(2)各教員はそれぞれ100点満点の評点を付す。それらを合計した後(300点満点),3で除した点数で評価する。
教員から一言
自ら学ぶ姿勢を大事にしてください。
キーワード
グローバリゼーション、協同組合、食料安全保障、食料・農業・農村基本法、食の安全,アグリビジネス論など
オフィスアワー
オフィスアワーは各教員にメールで問い合わせること。
備考1
講義日
野見山(1):10/3,10/10,10/17,10/24,10/31

川本:11/7,11/14,11/21,11/28,12/5

野見山(2):12/12,12/19,1/9,1/16,1/23

 
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/09/27 10:30:22