科目名[英文名]
分子生物学Ⅱ   [Molecular Biology Ⅱ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01BN2117
責任教員 [ローマ字表記]
森山 裕充, 佐々木 信光, 松下 保彦   [MORIYAMA Hiromitsu, SASAKI Nobumitsu, MATSUSHITA Yasuhiko]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
ポストゲノム時代の遺伝子研究は細胞および個体の示す多様な生命活動の分子・遺伝子レベルのトータルな理解をめざしている。ここでは、その遺伝子研究に中心的な役割を果たしている分子生物学の基本的方法と概念、および、重要な研究成果を講義する。前半では分子遺伝学的な観点から真核生物のモデルである酵母細胞を中心とする分子生物学を講義する。
後半では分子生物学に基づく研究手法のうち、核酸の取り扱いに関する基礎的技術について講義する。
到達基準
DNAの複製機構や遺伝子操作について、基礎的内容から現在の話題までを把握できるようにする。遺伝子クローニングに関する基礎的手法について理解し、説明できるようになること。
PCR法を用いたDNAの加工のためのオリゴヌクレオチドを設計できるようになること。

授業内容
前半(森山)
1.RNAポリメラーゼⅡによる転写制御
酵母における転写制御機構
転写装置工学による有用酵母の育種
2.RNAの輸送・代謝制御
核内と細胞質におけるmRNA fluxの分子育種
エタノールストレス下におけるmRNA flux
3.シグナルの伝達と細胞増殖制御
シグナル伝達機構の分子制御
薬理学研究のモデル生物としての酵母の応用
4. 糖鎖生物学と糖鎖工学
 糖鎖の生合成
 酵母の糖鎖工学
5.ミトコンドリアの機能
 ミトコンドリアの機能と酵母における役割
 ミトコンドリア機能に基づく代謝改変
6.酵母におけるオートファジー関連因子
7.酵母におけるオートファジーの生理的役割
8.試験

第9回  クローンとクローニング(ベクター、形質転換、選択)
第10回 DNAの加工技術(基礎知識の確認、PCR法の原理)
第11回 遺伝子クローニング技術(プラスミドDNAの単離、制限酵素、連結酵素)
第12回 遺伝子クローニング技術(塩基配列決定法、TAクローニング、RACE法、インバースPCR法)
第13回 PCR法を用いたDNAの加工(欠失、融合)
第14回 PCR法を用いたDNAの加工(挿入、変異)
第15回 PCR法を用いたプラスミドの加工(インバースPCRの考え方の利用)
履修条件・関連項目
以下の科目を履修していることが望ましい。
分子生物学Ⅰ、分子細胞生物学、遺伝学、植物生理学、生物学
テキスト・教科書
ムードルに掲載またはプリントを配布
参考書
前半  酵母の生命科学と生物工学 化学同人
後半  遺伝子工学の原理 三共出版(ISBN978-4-7827-0637-4)
成績評価の方法
前半と後半の成績の合計による。
前半 試験(またはレポートの時もある)50%
後半 試験50%
教員から一言
授業で紹介した内容をしっかりと理解してください。
キーワード
分子遺伝学 シグナル伝達系 転写因子 翻訳調節 突然変異  非メンデル遺伝 分子ウイルス学 遺伝子操作  クローン、遺伝子クローニング、PCR法、DNAの加工
オフィスアワー
前半 特になし。    後半 講義後かメールでアポイントをとってください。
備考1
備考2
参照ホームページ
前半 http://www.tuat.ac.jp/~mcb/   ; 後半 http://web.tuat.ac.jp/~idenshi/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/02/25 12:35:01