科目名[英文名]
応用生物科学専門実験Ⅳ   [Laboratory Work of Applied Biological Science Ⅳ]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01BN3157
責任教員 [ローマ字表記]
小松 健, 川合 伸也   [KOMATSU Ken, KAWAI Shinya]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
「Aクラス」食品化学実験(服部、好田、野村)
食品成分の一般分析を通して、分析の原理および分析器具の使用方法を学ぶとともに器具の操作に習熟する。実験計画を立てそれに沿って確実かつ安全に実験を行う技術を身につける。分析化学の実験における誤差の概念および誤差の生じる原因を理解し、それを元に実際に得られた結果を考察して報告書を作成する。
「Bクラス」フィールド・生態学実験(森山、福原、有江、小松、井上、仲井)
フィールド実験に基づき、植物の病気と病原の観察、血清学的手法による捕食の確認を行う。
到達基準
食品化学および生態学に関する実験の経験を深め、これら実験を安全に行うための技術を習得する。
本科目のディプロマ・ポリシーの観点:本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
「Aクラス」
身近な食品であるチーズを用いて、食品の六大成分のうち水分、タンパク質、脂質、灰分の分析を行う。
(1)水分:常圧乾燥法(110℃乾燥法)により定量を行う。
(2)タンパク質:ケルダール法により試料を分解し、セミミクロ式水蒸気蒸留装置を用いた水蒸気蒸留により定量を行う。
(3)脂質:ソックスレー抽出により脂質を抽出し、常圧乾燥法により定量を行う。
(4)灰分:550℃灰化法により灰分の定量を行う。
また、微量成分の分析の例として市販飲料水中のビタミンCをインドフェノール法により定量する。
実験はすべて個人単位で行い、得られた結果を班ごとに集計し自分の結果と比較することによって実験の考察を行う。結果および考察はレポートを作成し提出する。

「Bクラス」
(1)農学部キャンパス・圃場に発生している植物の病気の観察
ナシの赤星病(冬胞子、さび胞子)、モモの縮葉病、ムギ類のうどん粉病、ツバキ・サツキ類の餅病など
(2)血清学的手法による捕食の確認
クモなどの捕食者が野外でエサ昆虫を捕食しているかどうか確認する手法として免疫学的手法による判定を習得する。
履修条件・関連項目
履修条件は備考の欄を参照のこと。必要な学習時間は、本学の標準時間数に準ずる。
テキスト・教科書
プリントを配布する。
参考書
「Aクラス」高橋幸資・和田敬三編「新食品学実験法(改訂版)」朝倉書店、京大農芸化学教室編「農芸化学実験書」産業図書
成績評価の方法
レポート100%により評価する。レポートの未提出は厳しく減点・あるいは単位取り消しとなる。なお、1/3以上の欠席には単位を与えない。
教員から一言
「Aクラス」分析化学実験は様々な実験の基礎となるので非常に重要であり、将来多くの実験に応用することが可能である。すべて個人単位の実験なので休まずに出席すること。
キーワード
「A」食品化学、「B」植物病原学、「A」分析化学、「B」ELISA(酵素標識抗体法)、「A」水分、「B」抗原抗体反応、「A」タンパク質、「B」河底付着層、「A」脂質、「B」微生物群集
オフィスアワー
質問等は実験中随時受け付けるが、それ以外の場合はE-mailにて予定を確認すること。
備考1
実験の履修に関しては、施設・設備の制約から2クラスに分けます。
実験の履修には、2年次前期終了時点で次の条件を満たしていなければなりません。
1)全学共通教育科目を25単位以上、ただしTATⅡ科目を12単位以上(化学実験、生物学実験は必修)、リテラシーは5単位以上を履修していること。
2)学科専門科目は、18単位以上を修得していること。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/01 12:14:30