科目名[英文名] | |||||
無機化学 [Inorganic Chemistry] | |||||
区分 | 全学共通教育科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01CH0705a | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
服部 祐介 [HATTORI Yusuke] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
【目的】 原子の構造や電子配置は,その原子・分子の反応性,物性(周期律)を決定する.そのため有機化学,物理化学などで取り扱う現象の基礎であり,それらの学問を学ぶ上で重要な分野である.この講義では,以下について,理解することを目標として行う. 1. 多電子原子の電子配置,その周期性と周期表,元素の化学的性質の関係を理解する. 2. 元素の化学的性質によって決まる化学結合の形成と分子の形,反応性について理解する. 3. 結晶の基礎と生成に関す熱力学について理解する. 【概要】 この講義では「原子の構造」「共有結合」「結晶」の3項目について重点的に学ぶ.「原子の構造」では量子化学入門として,水素原子の構造について考え,多電子原子の電子配置と周期律,また元素の電気陰性度などの化学的性質について学び,さらに波動方程式における波動関数によるより詳細な原子構造の記述についても概説する.「共有結合」では,波動関数を用いた分子軌道の考え方について概説し,共有結合と混成軌道について学ぶ.さらに,混成軌道と分子の形・対称性,さらに化学反応性との関係について学ぶ.「結晶」では,原子や分子の化学的性質,形によって形成される結晶構造とその熱力学について学ぶ. |
到達基準 |
周期律に含まれている意味を理解し,さまざまな原子,分子の反応性,物質(結晶固体,非晶質固体,溶液など)の物性を理解する. 本科目のディプロマ・ポリシーの観点:(A) 履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
1回目: 原子の構造(1)光の粒子性と波動性 2回目: 原子の構造(2)水素原子の構造 3回目: 原子の構造(3)多電子原子の電子配置 4回目: 原子の構造(4)元素の化学的性質 5回目: 原子の構造(5)波動方程式 6回目: 原子の構造 まとめ 中間試験 7回目: 共有結合(1)分子軌道論 8回目: 共有結合(2)混成軌道 9回目: 共有結合(3)分子の形・対称性と点群 10回目: 共有結合(4)酸と塩基・酸化還元反応 11回目: 結晶(1)イオン結合と分子間相互作用 12回目: 結晶(2)結晶構造の基礎 13回目: 結晶(3)イオン結晶,共有結合結晶,金属結晶,分子結晶 14回目: 結晶(4)結晶生成の熱力学 15回目: 共有結合と結晶 まとめ 定期試験 |
履修条件・関連項目 |
授業時間30時間に加え,配布資料と参考書を参照し,本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと. |
テキスト・教科書 |
内容が広範囲であり,一冊のテキストではカバーできないため,特に指定しない.プリントを配布,使用する. |
参考書 |
「基礎からの無機化学」(朝倉書店) 「基礎無機化学」(丸善) 「基本無機化学」(東京化学同人) |
成績評価の方法 |
試験(90%),講義への取り組み態度(10%) |
教員から一言 |
無機化学は,有機化学や材料科学,生物学の基礎となる学問です.今後の生物学などの修得や研究のためにも,基礎を学び理解することの楽しさを発見してください. |
キーワード |
原子の構造,電子配置,波動関数,共有結合,結晶 |
オフィスアワー |
講義中あるいは終了後,質問等に随時対応する.E-mailでの質問も可. |
備考1 |
連絡先 電話: E-mail: yhattori@[アットマーク]musashino-u.ac.jp |
備考2 |
本科目の講師:服部祐介(窓口担当:殿塚隆史) |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/06/20 20:21:08 |