科目名[英文名]
無機化学   [Inorganic Chemistry]
区分 全学共通教育科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01CH0705b
責任教員 [ローマ字表記]
能美 寛子, 殿塚 隆史   [NOUMI Hiroko, TONOZUKA Takashi]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
応用生物科学科の無機化学では化学反応速度論、化学平衡、酸-塩基の平衡、溶解度と錯イオン平衡、電気化学、核化学、元素の性質について学びます。ライフサイエンスの分野を学ぶ上でも基本となる理論を無機化学の側面から理解する事に重点をおいています。例えば、「難溶性の塩が水に溶解する」とはどういう事なのか、その背景となる水の性質、溶解度積などを解説していきます。

講義担当講師:能美 寛子(窓口担当:殿塚)
到達基準
基本的知識を習得し、化学反応についての見方が深まること 。具体的には、
周期表に基づいて原子の諸性質を説明できる。
物質の変化についての様々な関係式を使えるようになる。
緩衝溶液の働きが理解でき、望むべきpHの緩衝溶液の調製ができるようになる等

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:(A)
本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
1回目 ガイダンス・・授業の進め方   教科書13章 化学反応論 
    13.1反応速度とその測定 13・2 速度法則13.3 濃度と時間
2回目 13.4 衝突理論13.5 反応機構  13.6 有効な衝突 13.7 遷移状態理論
3回目 13.8 反応速度への温度の影響 13.9 触媒 13.10 連鎖反応 
4回目 教科書14章 化学平衡 14.1〜14.3 熱力学と化学平衡
    4回目の授業が終わった時点で成績評価に加える課題(1回目)を発表し、
    提出期限は2週間後の授業終了時までとします
5回目 教科書14章 自由エネルギー変化⊿Gと平衡定数の関係、
    ルシャトリエの原理
6回目 教科書15章 水溶液中の酸―塩基平衡
    緩衝液の調製あるいは酸、塩基を加えた時の緩衝液のpHの変動、
    塩の加水分解、滴定についてなど
7回目 教科書16章 溶解度と錯イオン平衡前半部分
    陽イオンの分析法(硫化水素法)について溶解度積を用いて検討    
8回目 教科書16章後半部分 共通イオン効果について、
    錯イオンとその平衡について 
9回目 教科書17章 電気化学 電気エネルギーと化学エネルギーの互換性、
    酸化還元反応、電気分解、セル電位
    9回目の授業が終わった時点で成績評価に加える課題(2回目)を発表し、
    2週間後の授業終了時までを提出期限とします
10回目 17章 電気分解の後半部分 鉛蓄電池、燃料電池、アルカリ電池など
11回目 22章 核化学 放射崩壊、核安定性、
     ( 3回目の課題をだすならこの頃です)
12回目 18章 金属とその化合物:典型元素の金属 
         無機化合物の命名法、冶金 Ellingham図
13回目 18章 金属とその化合物:典型元素の金属、
         アルカリ金属、アルカリ土類金属
14回目 21章 遷移金属 鉄を中心にして磁性等について
15回目 まとめ
     試験の予定(試験範囲は14回目までの講義内容です)
履修条件・関連項目
特にありません。微積分、対数計算が出来ることを前提としています。
授業時間30時間に加え、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。
テキスト・教科書
ブラディ一般化学(下)J.E.Brady & G.E.Humiston著 若山・一国・大島訳 東京化学同人
教科書の原書はGeneral Chemistry by J.E.Brady & G.E.Humiston ( John Wiley & Sons,Inc.)4th Ed.
訳本は農学部生協にて購入できます。
新版(ブラディー・ジェスパーセン 一般化学(下)東京化学同人 原書7版の訳本)が2017年10月に出版されました。原書はChemistry The Molecular Nature of Matter 7th Ed. by N.D.Jespersen, A.Hyslop & J.E.Brady
教科書として指定したのは旧版です。原書を使う事もお薦めします。
参考書
原書5版General Chemistry by J.E.Brady fifth Ed. ISBN 0-471-62131-5も出版されています。
参考書としてはシュライバー無機化学、アトキンス物理化学要論(東京化学同人)など
成績評価の方法
3回の課題(10点×3回)又は2回の課題と平常点のいずれかと試験(70点)の得点の合計点で評価します。60点以上で単位が認定されます。【備考1】に昨年までの成績の分布を載せます。
 3回の課題(10点×3回)又は2回の課題と平常点のいずれかにするかは初回に出席した学生の希望を反映させます。
教員から一言
この講義内容は化学の基礎です。今までとは違った視点で反応をみることができるようになるには、演習問題を解いて理解を深めることが大切です。
キーワード
化学反応速度論、化学平衡、電気化学、典型元素、遷移金属
オフィスアワー
非常勤講師なので授業の時間帯だけ大学におります。授業の前後の時間帯を利用して下さい。非常勤講師室は本館2階です。
備考1
過去4年間の成績分布は以下の通り
H30(2018年) S 16% A 37% B 40 % C 6 % D 1%  試験 平常点 宿題2回
H29(2017年) S 12% A 53% B 22% C 10% D 3%  試験 平常点 宿題2回
H28(2016年) S 16% A 38% B 25% C 12% D 9%  
H27(2015年) S 15% A 26% B 40% C 15% D 4%
備考2
Moodleに講義内容をアップロードしますので、予習に活用して下さい。登録キーはNH0705です。
課題はMoodleにも載せますので、課題を発表した日に欠席した学生さんはこちらを見て下さい。
 特例を除き他学科の再履修者が履修登録することは認められないので、所属する学科のクラスに登録して下さい。
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/06/24 19:53:34