科目名[英文名] | |||||
微生物生理生態学 [Physiology and Ecology of Microorganisms] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 01EN3119 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
多羅尾 光徳, 吉田 誠 [TARAO Mitsunori, YOSHIDA Makoto] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
自然界には多彩な微生物が生息し,生物圏における物質循環を底辺で支えている.地球環境問題を考える際にはこれらの微生物を含めた生物圏の仕組みを知り,それぞれの微生物の性質と微生物が生息する環境をリンクさせたうえで,微生物の有用な機能をどのように環境問題に生かすかを考えることが重要である.この講義では,2年次開講の「環境微生物学」の内容を基盤とし,微生物がさまざまな環境で生息できる生理学的なしくみを学ぶ. |
到達基準 |
1. 多彩な微生物の機能を,様々な環境因子との相関において理解し,それらの現象を微生物生理生化学・分子生態学などで得られる情報をまじえて説明することができるようにする. 2. 環境問題の解決に微生物の能力を生かすにはどのような方法があるか,新しい技術の創出を考える力をつける. 3. 以下のフレーズがどのシラバスにも一言一句違わず記載されていることを異常と思うことができる知性を身につける. ・ディプロマ・ポリシーの観点として,本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください. https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
多羅尾 1回目 イントロダクションー微生物生理生態学を学ぶ意義ー 2回目 微生物の一次生産 3回目 有機物の分解 4回目 微生物の現存量と支配要因 5回目 嫌気環境の微生物 6回目 窒素循環 7回目 土壌における微生物活動 吉田誠 8回目 真菌類の研究史 9回目 真菌類の産業利用 10回目 真菌類の分類学 11回目 真菌類の遺伝学 12回目 真菌類と植物との関わり-共生- 13回目 真菌類と植物との関わり-植物病理- 14回目 真菌類と植物との関わり-腐朽- 15回目 講義のまとめと理解度確認 |
履修条件・関連項目 |
◆多羅尾 ・Moodleから配布資料・投影資料をあらかじめダウンロードし,宿題を済ませてから授業にのぞむこと.宿題は予習・復習を兼ねており,宿題をやっておくと授業の理解が深まる内容になっている. ・毎回の授業の最後に質問票の提出を求める.質問票にはその時間の講義の内容に関する質問とその質問の説明を200字程度で書くこと.質問への回答は次の授業までに moodle にアップロードしておく.質問の内容(着眼点など)と質問の成立度合い(質問として成り立っているか)を評価する. ◆吉田 ・本学の標準時間数に準ずる. 微生物学,環境微生物学,生物化学を受講していることが望ましい. |
テキスト・教科書 |
多羅尾:moodleにアップする資料 吉田:講義のときに配布する資料 |
参考書 |
環境にかかわる微生物学入門 山中建生 講談社 Brock Biology of Microorganisms 12th edition, Pearson International Edition 環境微生物学 久保他著 化学同人 Environmental Microbiology 2nd ed., Academic Press |
成績評価の方法 |
多羅尾:宿題20%,質問票20%,期末試験60% 吉田:授業中に指示がある. |
教員から一言 |
◆多羅尾 ・常に「問う」姿勢を求める。教員の言うことや教科書に書かれていることをうのみにせず,授業に批判的にのぞんでほしい ・微生物学の可能性は無限大である.未知の微生物が自然界にはたくさんいることを想いつつ,微生物の魅力を紹介できればと考えている,疑問点などはどんどん質問するように. |
キーワード |
原核生物,真菌類,物質循環,生物地球化学 微生物の特性,環境修復,環境バイオテクノロジー |
オフィスアワー |
多羅尾:平日10:00〜12:00 |
備考1 |
過去の成績分布は以下のとおり. 2018年度:S, 2%; A, 24%; B, 30%; C, 28%, D, 15% (2017年度以前は片山葉子教授が担当) |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/14 19:05:23 |