科目名[英文名]
環境資源科学実験Ⅲ(生物学応用)   [Experiment on Environmental and Natural Resource Science III (Advanced Biology)]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01EN3127
責任教員 [ローマ字表記]
多羅尾 光徳   [TARAO Mitsunori]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
環境資源科学において必要な生物関連の応用的な実験手法を学ぶ。詳細な項目は以下のとおり。

1. 植物に対する環境ストレス処理および植物の成長解析
2. 植物バイオマス資源の分解機構の観察
3. 脊椎動物の形態学的特徴
4. 植物バイオマス資源の形成機構および生物評価・分類
5. 微生物の形質転換
6. 人工化学物質の微生物分解
到達基準
1. 環境資源科学において必要な生物関連の応用的な実験手法を修得する。
2. 理数系に必要な科学・技術文章の書き方の基本を修得する。
3. 以下のフレーズがどのシラバスにも一言一句違わず記載されていることを異常と思うことができる知性を身につける.

・ディプロマ・ポリシーの観点として,本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください.
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
順番は担当教員の都合により入れ替わることがある.Web掲示板を参照のこと.

1. 植物の成長と葉のガス交換速度に対する土壌水分ストレスの影響(担当:伊豆田・渡辺誠)
 土壌水分ストレス環境で植物を育成し,植物の成長や生理機能の応答を調べる。3回に分けて行う.
2. 植物バイオマス資源の分解機構の観察(担当:吉田)
(1) セルロースを炭素源とした培地における真菌類の培養(担当:吉田)
 真菌類が形成する胞子の回収と,真菌類を用いたセルロース培地中での培養を行う。
(2) 培養液中のセルロース分解酵素活性の測定
 培養液中に生産されたセルロース分解酵素活性を測定する。
3. 脊椎動物の形態学的特徴(担当:大地・渡邉泉)
 魚類を解剖し,各組織・器官の形態学的特徴およびその機能の詳細を把握する。
4. 植物バイオマス資源の形成機構および生物評価・分類(担当:半・船田)
(1) 樹木の成長のしくみ
 肥大成長のための側生分裂組織(形成層帯・形成層始原細胞),および分化過程にある木部と成熟した細胞,外樹皮や内樹皮(師部組織)の構成細胞を顕微鏡観察し,それらの組織的特徴と肥大成長の仕組みを理解する。
(2) 資源の生物評価・分類法
 木本資源の物理的指標としてもっとも重要な比重の変動が木部を構成している細胞種の構成比率や形態と関係していることを理解する。
7. 細菌の形質転換(担当:多羅尾)
 大腸菌細胞に,薬剤耐性遺伝子をコードしたプラスミドを導入する。
8. 人工化学物質の微生物分解(担当:多羅尾)
 細菌がp-nitrophenolを分解するときの分解速度定数を求める。
履修条件・関連項目
・本学の標準時間数に準ずる.
・受講者は以下の科目を受講していることが望ましい。
 生物学;微生物学;生物学実験;植物組織形態制御学;樹木生態生理学;環境植物学;微生物生理生態学;環境微生物学;生分解学
テキスト・教科書
moodleにアップしている手引書を各自,ダウンロードすること。
参考書
東京農工大学「安全マニュアル」
中島利勝・塚本真也「知的な科学・技術文章の書き方」コロナ社
成績評価の方法
すべての実施日に出席することを前提として、提出されたレポートに基づいて評価する。
各教員がリポートを5点満点で評価し,全教員の評価の平均値が3以上を合格とする(S≧4.5;A≧4;B≧3.5;C≧3;D<3)。
1回でも欠席すると不合格。
教員から一言
白衣・上履き・保護メガネ・筆記用具を持参すること。
実験の内容をよく理解して操作を行う。薬品の取扱には注意すること。
『安全マニュアル』を熟読すること。
教員・TA(実験補助者)の言うことを必ず聞くこと。
キーワード
植物と環境ストレス;微生物の形質転換;プラスミド;バイオマス資源の微生物分解;バイオマス資源の形成と生物評価・分類
オフィスアワー
多羅尾:平日10時から12時まで
備考1
欠席は,病気・ケガ・身内の不幸以外の理由は認めない。
備考2
過去の成績分布は以下の通り。

2018年度(19):S, 0%; A, 21%; B, 74%; C, 5%; D・E, 0%
2017年度(19):S, 16%; A, 11%; B, 58%; C, 16%; D・E, 0%
2016年度(32):S, 3%; A, 22%; B, 44%; C, 28%; D・E, 3%
2015年度(23):S, 0%; A, 35%; B, 30%; C, 13%; D・E, 22%
2014年度(35):S, 11%; A, 34%; B, 49%; C, 3%; D・E, 3%
2013年度(34):S, 3%; A, 21%; B, 41%; C, 26%; D・E, 9%
2012年度(27):S, 4%; A, 30%; B, 48%; C, 4%; D・E, 15%
2011年度(23):S, 13%; A, 30%; B, 30%; C, 4%; D・E, 22%
2010年度(28):S, 4%; A, 29%; B, 50%; C, 0%; D, 18%
2009年度(22):S, 9%; A, 36%; B, 14%; C, 5%; D, 36%
2008年度(16):S, 63%; A, 31%; B, 0%; C, 0%; D, 6%
2007年度(24):S, 25%; A, 67%; B, 4%; C, 0%; D, 4%
2006年度(41):S, 29%; A, 44%; B, 15%; C,0%; D, 12%

カッコ内の数字は履修登録者数。
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~env-mic/studentpractice/biologyadvanced.html
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/14 19:05:34