科目名[英文名]
生分解学   [Biodegradation]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01EN3217
責任教員 [ローマ字表記]
吉田 誠   [YOSHIDA Makoto]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
【目的】木質バイオマスの特性、変換技術、保存技術などを理解するために必要な基礎的な知識を習得する。また、それらの最新の情報についても学ぶ。

【概要】主に植物成分(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)と植物材料の生物による分解、特に菌類と小動物(シロアリ等)による分解のメカニズムについて講義を行う。また、植物の生分解が産業的にどのように利用されているかについても講義する。本講義は学科専門科目として、本学科のバイオマス資源利用に関する教育の中の変換技術の基盤となる知識を学ぶところに位置付けられる。

到達基準
・植物の生分解についてその基礎的なメカニズムが理解できる。
・植物の生分解メカニズムが利用されうる木材保存分野における最新の動向について理解できる。
・植物の生分解メカニズムが利用されうるバイオマス変換分野における最新の動向について理解できる。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第1回目 概論
第2回目 樹木や木材の生分解を学ぶ意義
第3回目 分解酵素の産業利用とリグノセルロース系バイオマス変換技術
第4回目 木材腐朽の基本(木材腐朽菌、腐朽の特徴、腐朽に影響する因子)
第5回目 セルラーゼ研究の歴史とセルラーゼの特徴
第6回目 セルラーゼの生化学
第7回目 セルロース分解とバイオマス変換との関係性
第8回目 木材腐朽に関わる酸化還元酵素
第9回目 ヘミセルラーゼの特徴
第10回目 リグニン分解酵素の特徴
第11回目 褐色腐朽菌が持つ特殊な木材分解機構
第12回目 CAZyによる分類と腐朽メカニズム研究におけるポストゲノム解析
第13回目 シロアリなどによる虫害について
第14回目 腐朽防止策
第15回目 植物の生分解研究の展望と最終試験
第16回目 最終試験の解説と講義のまとめ
履修条件・関連項目
学科専門科目に区分される選択科目である。
授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。
テキスト・教科書
講義中に配布した資料を、適宜用いる。
参考書
そのつど紹介する。
成績評価の方法
毎講義時の小レポートを25%、最終試験結果を75%の比率で評価する。
教員から一言
皆さんが植物分解メカニズムに興味を持てるような講義をしたいと思います。
キーワード
生分解、生物劣化、菌類、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、バイオマス変換、木材保存
オフィスアワー
オフィスアワーは特に設けないが、時間の空いている限り対応するので、事前にメールで連絡を下さい。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/18 14:48:22