科目名[英文名] | |||||
紙パルプ科学 [Pulp and Paper Science and Technology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01EN3221 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
小瀬 亮太, 岡山 隆之 [KOSE Ryota, OKAYAMA Takayuki] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
【目的】紙パルプ学は、パルプの原料・種類・製造方法ならびに紙の製造・加工方法、紙の構造と性質を追求する学問である。紙は、木材利用における代表的用途の一つであり、環境資源科学科の専門科目における資源利用を学ぶ科目に位置づけられる。 【概要】本講義は、2部構成となっている。第1部では紙を構成するパルプがどのように作られるのかを学ぶ、第2部では紙をどのように作るのかまた紙の物性について学習する。講義は板書を中心として行い、授業中に適宜、資料を配布する。 |
到達基準 |
植物資源の代表的利用用途の一つであるパルプおよび紙に関する科学知識を理解できる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。 URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
第1回:紙・パルプの生産と消費、技術史 第2回:パルプ原料(木材および非木材、木材繊維の形態・化学組成とパルプ品質) 第3回:パルプ製造法各論Ⅰ(化学パルプの製造と原理-クラフト蒸解の化学および蒸解コントロール) 第4回:パルプ製造法各論Ⅱ(クラフト蒸解の薬品回収システムと黒液の濃縮・燃焼、蒸解度の評価) 第5回:パルプ製造法各論Ⅲ(キノン添加蒸解、機械パルプの製造と原理-砕木パルプ、リファイナー砕木パルプー) 第6回:パルプ製造法各論Ⅳ(機械パルプの製造と原理-サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプー、半化学パルプ製造法) 第7回:パルプの漂白(パルプの漂白原理、高収率パルプおよび古紙パルプの漂白法、化学パルプの漂白法) 第8回:紙料の調成(パルプの離解と叩解) 第9回:抄紙工程 (長網抄紙機、円網抄紙機) 第10回:ウェットエンド化学 (ウェットエンド化学の基礎原理と使用される添加剤) 第11回:紙の加工(顔料の種類および塗工方法) 第12回:紙の構造的性質(構造とその不均一性、紙の構造に与える水分の影響) 第13回:紙の光学的性質(実用的性質、光学的性質に影響する因子) 第14回:紙の力学的性質(引張特性など) 第15回:試験 15回目の講義日を、試験日とする。 |
履修条件・関連項目 |
紙・パルプならびに植物資源を原料とした素材・材料に、興味を感じる人の聴講が望ましい。 授業時間30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と 復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
必要に応じて資料を適宜配布する。 |
参考書 |
紙パルプ技術協会編「紙パルプ技術便覧」「紙パルプ製造技術シリーズ 第11巻製造技術入門」 |
成績評価の方法 |
平常点と試験によって成績を総合的に評価する。(100%) 成績評価基準 S(90-100):到達基準を超えた成果を上げている。A(80-89):到達基準に十分達している。B(70-79):到達基準に達している。C(60-69):到達基準におおむね達している。D(0-59):到達基準に達していない。 |
教員から一言 |
植物繊維を原料とした紙・パルプについて理解を深めてほしい。人類の文明を長い間支えてきた紙・パルプに関する知識を深め、植物繊維資源および紙・パルプをこれからどのように活用していけばよいか考えてほしい。 |
キーワード |
植物資源,パルプ,紙 |
オフィスアワー |
オフィス・アワーは、講義終了後30分程度ならびに、電子メールにて連絡の上、質問に応じる。電子メール okayama@cc.tuat.ac.jp, kose@cc.tuat.ac.jp |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/10/01 16:29:35 |