科目名[英文名]
国際協力論   [International Cooperation Study]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01RN3257
責任教員 [ローマ字表記]
吉田 央, 渡邊 司   [YOSHIDA Hiroshi, WATANABE Tsukasa]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
まず導入として、文化(コミュニケーション手段の発展に伴う変容)、経済(世界資本主義システムへの包摂)、政治(グローバル・ガヴァナンスの可能性)について、その現代的様相を概括的に述べる。そしてグローバル化の中で、焦点化しつつある民主主義・民主化の議論について詳しく検討する。例えば、国民国家型領域民主主義、軍事、経済、環境リスク、女性参加、普遍的人権、多国籍企業の民主的統制、欧州連合(EU)、国連改革、民主主義論再考等々である。総じて、「国民国家」の再審をめざす。国際協力を狭く経済に限定することなく、その意味で国際協力論の再構成を試みたい。
 なお、本科目は共生持続社会学プログラムに位置づけられている。
到達基準
国際協力は経済領域のみならず、広く文化・社会・政治のレベルまで及ぶ。端的に言って、本年度のテーマはその前提となるグローバリゼーション(世界化、地球規模化)とは何かについて学ぶ。そして今日、《リベラル・デモクラシーの終焉?》が語られる中、新自由主義型グローバル化が問われ、他方グローバル・デモクラシーのあり様が模索されている。本講義により、そうした時代認識を共有することができるようになることが目標である。
 なお、本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第一回 イントロダクション―新自由主義型グローバル化に抗して―その今日的状況―
[序]
第二回 グローバル化する社会と文化の変容[総論Ⅰ]
第三回 経済のグローバル化[総論Ⅱ]
第四回 国境を超える政治とグローバル・ガヴァナンス[総論Ⅲ]
第五回 グローバル化と領域的民主主義[各論Ⅰ]
第六回 グローバル化とポスト軍事型デモクラシー[各論Ⅱ]
第七回 経済的グローバル化と民主主義[各論Ⅲ]
第八回 環境問題のグローバル化[各論Ⅳ]
第九回 グローバル化と女性の参加[各論Ⅴ]
第十回 民主化と普遍的人権[各論Ⅵ]
第十一回 多国籍企業と民主的ガヴァナンス[各論Ⅶ]
第十二回 欧州連合(EU)と国民国家を超える民主主義[各論Ⅷ]
第十三回 国連システムと地球ガヴァナンス[各論Ⅸ]
第十四回 グローバル化と民主主義理論の再構築[各論Ⅹ]
第十五回 エピローグ―グローバル民主主義の挑戦と試練―[総括]
履修条件・関連項目
 教科書による予習や授業の復習は必須である。
 なお、予習・復習を行うために必要な学習時間は、本学の標準時間数に準ずる。
テキスト・教科書
①デヴィド・ヘルド編(中谷義和監訳)『グローバル化とは何か―文化・経済・政治』(法律文化社)

②A.マッグルー編(松下冽監訳)『変容する民主主義―グローバル化の中で―』(日本経済評論社)
参考書
成績評価の方法
レポート提出が100%
教員から一言
キーワード
オフィスアワー
授業終了後
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2019/03/08 11:23:56