科目名[英文名]
共生社会思想   [Theory of Symbiotics Society]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01RN3274
責任教員 [ローマ字表記]
澤 佳成   [SAWA Yoshinari]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
「共生社会」とは、人間と自然との共生だけでなく、人間相互の共生も成立している社会を指します。しかし、実際の社会では、共生を脅かす様ざまな問題が起こっています。本講義では、そうした社会問題にひそむ矛盾を思想的に探究したうえで、望ましい共生社会のあり方について考えます。
到達基準
1.共生理念の基本的視座を理解する。
2.人間の破壊と自然の破壊との同梱性を理解する。
3.自分なりの共生社会を提示することができる。
※本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
・本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
◆第1回 ガイダンス
Ⅰ.共生理念への誘い
第2回 共生を語るうえで欠かせない思想――差異と承認
第3回 3・11が問いかけるもの――統治のあり方と共生
Ⅱ.共生をさまたげるもの――グローバル経済のなかの暴力
第4回 公害の共通性と排除の構図
第5回 国際的な社会的排除の構図
第6回 直接的暴力が起きる理由――文明の対立か?
第7回 社会的排除と国家の役割
◆第8回 中間まとめ
Ⅲ.共生をつくる哲学・思想と実践
第9回 排除をなくすために――「転化可能性」という思想
第10回 科学・技術を市民の手に――科学哲学から考える
第11回 地域からつながりをつくる――釜石林業組合の実践
Ⅳ.ガバナンス論から共生を考える
第12回 コミュニティ・ガバナンスの可能性――地方自治体の挑戦
第13回 リージョナル・ガバナンスの可能性――南米の挑戦
第14回 東アジアの共生を考える――海の世界と領土問題
◆第15回 全体のまとめ
履修条件・関連項目
※本学の標準時間数に準ずる予習と 復習を行うこと。
テキスト・教科書
指定しません。講義の際、レジュメと資料を配布します。
参考書
・講義の際、関連する文献を紹介します。
・澤 佳成『人間学・環境学からの解剖――人間はひとりで生きてゆけるのか』梓出版社、2010
成績評価の方法
コメントペーパーの内容・授業での応答への参加度等の平常点(40%)、期末レポート(60%)
教員から一言
みなさんからの積極的な意見を期待します!
キーワード
共生社会、民主主義、ガバナンス、世代間倫理
オフィスアワー
金曜日4〜5限
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/01/27 9:43:09