科目名[英文名]
ライフサイクルアセスメント   [Life Cycle Assessment]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01RN3278
責任教員 [ローマ字表記]
安藤 恵介, 水上 浩   [ANDO Keisuke, MINAKAMI Kou]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
 人間活動が温暖化やオゾン層破壊などの地球環境を悪化させた反省から、これを食い止めるために、ISO 14000シリーズという国際規格が作られ、それに基づいて環境を改善する活動が定着してきた。
 環境改善を支援する環境マネジメントシステムについては、大手認証機関における実践を通して、認証までの手順を概説する。
 安易に使われる「環境に優しい」と言う標語の定量化に役立つライフサイクルアセスメント(LCA)の一般的な解説と用途、それによる木質製品や木造住宅の分析事例を紹介する。
到達基準
認証取得までの環境マネージメントが理解でき、LCAによる簡単な環境負荷評価が行えるスキルを習得することができる。
授業内容
環境マネジメントシステムおよびLCAについて解説する。講義は概ね下記のメニューに沿って行う。

1.地球環境問題について
2.ISO 14000シリーズについて
3.環境マネジメントシステム(ISO 14001)規格の解説
4.環境マネジメントシステム構築のポイント
5.環境マネジメントシステム構築上の問題点(演習)
6.環境影響評価(講義と演習)
7,8.環境側面の特定・著しい環境側面の決定(演習)
9.LCAの概念、その手順、関連規格について。
10.インベントリにおける積み上げ法と産業連関法の違いと特徴、PLCAとMLCAの違い。
11.インベントリ(LCI)の実際
12.影響評価(LCIA)、感度分析、解釈について。
13.LCAの歴史と世界の主な研究機関。
14.LCAツールと利用されているデータベース。
15.製品LCAや建築LCAのケーススタディの紹介・解説と、フルコスト法やカーボンフットプリントと言ったLCAの用途説明。
履修条件・関連項目
水上先生による環境マネージメントシステムの講義は11-12月の火曜日に、3,4限の集中で4日間行う。その他は安藤によるLCAの講義を火曜日の3限に行う。
テキスト・教科書
講師毎に配付資料を用いる。
参考書
①JACOテキスト(環境マネジメントシステム構築コース)
②伊坪徳宏、田原聖隆、成田暢彦:LCA概論、産業環境管理協会、2007、pp.305
成績評価の方法
水上、安藤ともレポートを50点満点で評価し、それらの合計点で評価する。
教員から一言
前半の講義は、環境保全の必要性、このためのマネジメントシステムの有効性を学んでもらい、社会で出てから、実践に生かしてもらいたい。
後半は、LCAが製品の環境影響を計る一つのツールとして有効であることを、木質製品や木造住宅の事例を参考に、学んでもらいたい。
キーワード
ISO 14000シリーズ,環境マネージメント,LCA,インベントリ,環境影響
オフィスアワー
オフィスアワー(水上先生は安藤経由で)は、毎週火曜日の15:00〜16:00とするが、事前にメールなどで確認を取ること。
備考1
原則として、毎回配布する出席カードへ質問や意見を記入させ、次週にそれらに対する回答を行う形で講義を進める。
備考2
H29 (2017) S 9%, A 64%, B 0%, C 0%, D 27%
H28 (2016) S 11%, A 58%, B 21%, C 0%, D 11%
H27 (2015) S 16%, A 47%, B 32%, C 0%, D 5%
H26 (2014) S 30%, A 50%, B 20%, C 0%, D 0%
H25 (2013) S 0%, A 33%, B 11%, C 22%, D 33%
H24 (2012) S 11%, A 45%, B 0%, C 11%, D 33%
H23 (2011) S 14%, A 29%, B 7%, C 0%, D 50%
H22 (2010) S 0%, A 16%, B 11%, C 16%, D 58%
H21 (2009) S 11%, A 20%, B 29%, C 9%, D 31%
参照ホームページ
日本LCA学会URL http://ilcaj.sntt.or.jp/ 、カーボンフットプリントプログラムURL http://www.cfp-japan.jp/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/10/01 12:21:47