科目名[英文名]
育林学実習   [Practice on Silviculture]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01RN3307
責任教員 [ローマ字表記]
崔 東寿, 戸田 浩人   [CHOI Dongsu, TODA Hiroto]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
 目的: 森林や樹木を育むためには,森林の中に入って状態を把握し,目的に応じて森林へ何らかの働きかけをする必要がある。そのためには,知識に基づいた育林技術が不可欠であり,その修得には経験(実習)が一番である。本実習では,森林や樹木,土や水に触れ,実習する時間をできるだけ多く設け,山の中で森林と対話できるようになることを目的とする。
 概要: 群馬県のフィールドミュージアム(FM)で森林と接し,植栽・枝打・間伐などの育林法,森林土壌や渓流水など森林生態の調査法について合宿の集中実習をおこなう。府中の苗圃では,苗畑土壌の管理,苗木の有性・無性繁殖や育苗技術を実習する。
本科目は、実務経験のある教員による実習です。担当教員は林業行政および自然資源管理業務にかかわっており、それらの現場で必要な育林技術の実習を行います。
到達基準
森林施業・苗畑作業の実習体験をとおして森林生態系の科学的な見方を習得できる。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
初回にガイダンスを行う、教室等はWeb掲示するので注意すること。
森林での実習(FM大谷山・草木)
 1.間伐,2.植栽,3.枝打ち,4.精英樹の選出
 5.天然更新技術,6.森林土壌の調べ方,7.森林生態の見方
苗圃での実習(本学府中構内)
 1.育林学実習ガイダンス・育林学の大系,2.苗木の管理と繁殖法,
 3.種子の発芽特性(種子発芽実験),4.種子の豊凶と保存法
 5.苗の床替え法と健全な苗木の育苗法,6.採穂園(採種園)の管理法
 7.挿し木法,8.接ぎ木法,9.とり木法
10.苗畑土壌の栄養管理(酸度矯正・肥培),11.苗畑の病虫害の防除法
12.光環境の管理,13.有機物肥料の製造法,14.下刈り,除草法
15.森林資源の利用と育林計画
実習は天候によって順不同であり,悪天の場合,講義と屋内での実習を組み合わせる。
FMの実習ではデータ整理方法を学習し,班ごとに毎日レポートを提出する。苗畑の実習でも実習のまとまりごとに班ごとのレポートを課す。
履修条件・関連項目
5月下旬にFM大谷山・草木で集中実習を4泊5日で実施。初回にガイダンスを行う予定なのでWeb掲示等を注意すること。
必須用具:実習に適した服装、軍手、剪定ばさみを用意すること。その他実習に必要な用具は現場で手渡す。
関連科目:森林生態学、森林施業論、森林立地学,樹木学、森林保護・樹木医学
なお、学習内容は、本学の標準時間数に準じている
テキスト・教科書
実習内容と解説のプリントを配布する
参考書
東京農工大学農学部林学科編「森林・林業実務必携」(朝倉書店),坂口・伊藤 監修「造林ハンドブック」(養賢堂)など。さらに実習中に適切な参考書を紹介する。
成績評価の方法
前程として,FM実習では全実習に参加,苗畑実習では7割以上出席しなければ成績評価をおこなわない。成績は,FM実習で班毎に毎日課すレポート(5割),苗畑実習で課すレポート(5割)で評価する。

過去3年間の成績分布
2018 S 29%, A 71%, B 0%, C 0%, D 0%
2017 S 37%, A 63%, B 0%, C 0%, D 0%
2015 S 20%, A 65%, B 15%, C 0%, D 0%
教員から一言
フィールドミュージアム(FM)および苗圃での器具を用いての実習なので,怪我をしないように十分に注意すること。特にFM大谷山・草木での集中実習は、かなり体力を必要とするので、普段より健康にこころがけ体力をつけておくこと。また、FM集中実習は見地までの往復公共交通費と食費が掛かる。
キーワード
苗圃の管理,育苗技術,更新技術,育林技術,保育技術
オフィスアワー
あらかじめメール等で確認すること。
備考1
森林立地パッケージ(森林生態学,森林立地学,森林施業論,育林学実習,森林土壌学実験・実習)の1科目である。森林科学プログラムの必須科目である。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/12 13:02:00