科目名[英文名]
野生動物保全学実習   [Practice of Wildlife Conservation]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01RN3313
責任教員 [ローマ字表記]
金子 弥生, 鈴木 馨   [KANEKO Yayoi, SUZUKI Kaoru]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
野外の野生動物の生態調査と管理に必要な理論と調査および解析技術を個体群(標識・再捕獲法、食性分析、カメラトラップ)と個体(動物の取り扱い方法、頭骨標本の観察)レベルで学びます。痕跡調査やカメラトラップを利用して中型食肉目の生息状況を調べます。
到達基準
1. 野外において、個体数推定を行うための小型哺乳類の捕獲(標識・再捕獲法)調査の方法を行うことができる
2.動物個体の取り扱いの基本を示すことができる
3.骨標本の基本的な観察を行うことができる
4.カメラトラップを用いた野生動物の分布・行動調査を行い、結果を示すことができる
野生食肉目動物のフィールドサインを理解し、食性分析の手順を行うことができる
授業内容
野外でノネズミの生体捕獲調査の方法を実践する
飼育動物を用いて保定、性別判定、体重測定などの基本を学ぶ
飼育動物を用いて全身麻酔を実演する
肉食動物と草食動物の頭骨標本を比較して観察する
食肉目動物の食性分析の手順を学ぶ
大型有蹄類の被害対策技術と地域における管理方針の設計
自動撮影カメラの設置方法とデータ処理、プレゼンテーション

実習の日程 
4/19(金)
12:15-12:45 ガイダンス (場所は5号館1F11番教室)*ガイダンスの参加は必須です。
5/22(水)
10:30 講義(個体群,ズーノシス,トラップのかけ方、自動撮影カメラの構造、大型哺乳類の管理技術)カメラトラップの設置 (1講15)
13:30〜 動物の取り扱い方法、全身麻酔 (1講15)
5/23(木)
9:00〜 頭骨標本の観察 (1講15)
13:30〜 食肉類動物の食性分析技術 (1講15)
5/24(金)
8:30〜17:00 FM津久井(バスによる日帰りツアー、大学発着の交通費として3500-4000円程度かかります)
 大型有蹄類(シカ、イノシシ)の被害対策装置の見学
 ノネズミ調査の捕獲罠設置(模擬実験)            
5/30(木)
13:00〜 カメラトラップの回収とデータ整理
6/6(木)
13:00〜 データのとりまとめとプレゼンテーション、レポート課題の説明
履修条件・関連項目
特にありませんが、生態学や動物生態学を学んでいると理解しやすい。
野外調査を含むので、保険加入が必須条件です。
予習や復習に必要な学習時間は、本学の標準時間数に準ずる。
テキスト・教科書
嶋田正和・山村則男・粗谷英一・伊藤嘉昭『動物生態学(新版)』 海游舎
村上隆広・佐伯緑.2003.野生動物研究者の心構え ― 研究を始める前から,終えるまで ―.哺乳類科学,43: 145-151.
金子弥生・塚田英晴・奥村忠誠・藤井猛・佐々木浩・村上隆広.2009.食肉目のフィールドサイン,自動撮影技術と解析 ― 分布調査を例にして.哺乳類科学,49: 65-88.
福江佑子・竹下毅・中西希.2011.食肉目における食性研究とその方法 その1 ― イヌ科,イタチ科,ネコ科 ―.哺乳類科学,51: 129-142.
淺野玄・塚田英晴・岸本真弓.2006.生体捕獲調査における計測,採材,器具装着および衛生上の諸注意.哺乳類科学,46: 111-131.
齊藤 隆 『森のねずみの生態学-個体数変動の謎を探る』 京都大学学術出版会
参考書
成績評価の方法
平常点20点、レポート80点
教員から一言
講義や実習に積極的に参加してください。
キーワード
個体群、動物の取り扱い、標本観察、標識・再捕獲法、食性分析、カメラトラップ、モニタリング、ズーノシス、管理技術
オフィスアワー
備考1
4/19(金)12:15〜12:45にガイダンスを行い、参加者リストの作成、概要説明、メールアドレス、欠席届とりまとめなどを行います。
実習での個人装備:長靴、長袖シャツ、長ズボン、虫除けスプレー、筆記具、ノート、軍手、ノートパソコン
*パソコンが必要となるのは5月30日、6月6日のみです。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/04/17 17:35:15