科目名[英文名] | |||||
森林生産システム学実習 [Practice on Forest Engineering Systems] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01RN3317 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
岩岡 正博, 松本 武 [IWAOKA Masahiro, MATSUMOTO Takeshi] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
森林科学プログラムの学習・教育目標の中で、森林科学に関する技術を理解し、技術者として活動する能力を育てる科目として、現場技術者に必要な生産システムの計画、設計技術を学ぶ。このためにまず山岳地における森林作業に不可欠な林道、架線などの施設の設計技術ならびにそのために必要な測量技術を習得する。また、林道開設工事設計書の作製を通して、地質・地盤についての理解を深め、施工の流れ、施工積算法、費用積算法を理解する。次に、山岳地の地形判読・解析の方法を修得したうえで、森林生産活動を効率的に行うための林道網の計画を行い、配置された路網の評価を行う。さらに、搬出施設としての架空索の設計を行い、必要な力学や計算法を身につける。 |
到達基準 |
地図から地形を読み取ることができる。 地形の数量的把握手法、路線測量技術、路網計画技術、架空索理論、力学の基礎、科学技術計算の基礎、また数量計算方法を身につけ応用できる。 自然の中の人工施設の設計を通じて、技術者に必要とされる倫理観を養い適用できる。 本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
実習はI.林道設計とⅡ.路網計画、III.架空索の設計に分けられる。 I. 林道設計 第1回 現地実習・外業(FM唐沢山:4泊5日) ポイント:山岳地における林道の設計、測量技術の習得 1日目 踏査、予測 2日目 平面測量(路線測量)・平面図・設計(中央縦距法による曲線杭BC,MC,EC設定・打設)・杭打ち(BM,BP,EP,No,+杭打設、曲線上の杭の打設には偏角法を用いる) 3日目 水準測量・縦断設計(BP,No,+,EP各種杭対象),計画勾配設定 4日目 横断測量・計画勾配と土工定規により施工基面図作成 5日目 土工機械操作実習・単線循環システムによる生産性の検討 ポイント:山岳地資料をもとに設計図、積算資料の整理、適正化の考え方の習得 学内作業 第1回 平面図・縦断面図(計画勾配設定)・横断面図(施工基面図)作成・完成 第2回 土量の配分計画:1)土量計算書 2)土積図(流土曲線、マスカーブ)の作成 土工平行線の設定・流用・運搬盛土 3)展開図 4)緑化工面積表 5)路面面積 第3回 積算法:林道開設の手順・単価表・明細表 1)土工(切土:レキ混じり土、岩盤掘削法、盛土:流用盛土、運搬盛土、純盛土) 第4回 2)土工:切土・盛土,緑化工(外来種問題)・盛土(土羽打ち) 第5回 擁壁(展開図)、 路盤・路面工、地盤支持力 第6回 排水施設(側溝・路面排水溝・暗渠:基礎打ち・材料・コンクリートの性質) 第7回 工種内訳表・工事総括表(労力、資材調べ・機械化の効率)表紙(順・逆勾配・)施工単価 Ⅱ.路網計画 第8回 地形の判読 第9回 地形の評価 第10回 路網配置 第11回 配置結果の評価 III.架空索の設計 第12回 路線選択 第13回 張力計算 第14回 荷重計算 第15回 安全率の検討 |
履修条件・関連項目 |
本学の標準時間数に準ずる。 森林生産システム学、森林施設工学とともに、林業工学パッケージの1つです。 |
テキスト・教科書 |
テキストを配布する。 |
参考書 |
森林・林業実務必携(東京農工大学林学科編、朝倉) 林道必携(設計編、計画編)(林野庁、日本林道協会) 森林利用学序説(上飯坂実、地球社) 森林土木学(小林洋司他、朝倉) |
成績評価の方法 |
3つの大課題のレポートの内容により評価する(75%)。 大課題2で課す小レポートの提出状況を加味する(25%)。 現地実習に参加していること、大課題1に2/3以上出席していること、大課題2、3合わせて2/3以上出席していることが成績評価の条件です。 |
教員から一言 |
講義で習った内容を現場に適用できる技術として修得する。将来森林、林業に関連する職業に就くことを目指すならば履修すべき。 |
キーワード |
林道設計, 路網計画, 架線設計 |
オフィスアワー |
事前にメールで確認して下さい。 |
備考1 |
現地実習にあたっては、「安全マニュアル」の”演習林における実験・実習の安全”の項を熟読のこと。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/16 21:42:04 |