科目名[英文名] | |||||
国際平和論 [International Peace and Relation Studies] | |||||
区分 | 全学共通教育科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01SS0206 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
吉田 央, 渡邊 司 [YOSHIDA Hiroshi, WATANABE Tsukasa] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
戦後世界を彩る大きな歴史潮流を具体的な事例を取り挙げつつ概観する。それは何よりも、二極化した世界(東西ブロック)の誕生と構造化であり、また平和共存とデタント(緊張緩和)の時代を経て、新冷戦、二極化した世界の終焉であり、そして新世界秩序の模索であった。対象としては日欧米諸国のみならず、脱植民地化のプロセスをくぐり抜けた中東・アジア・アフリカ世界をも含む。グローバル化が進行する世界にあって、9・11同時多発テロ後の時代の中で民衆は苦悩し申吟しつつある。しかし、その中で、露呈してきている矛盾を突き止め、共通の新しい平和意識を育んでゆくことが肝要である。 |
到達基準 |
現代の国際関係は、〈戦争・紛争と平和〉をめぐり、激しい変動を被ってきた。新自由主義型グローバル化の波は今日、世界を席巻し、諸地域は世界資本主義システムにすべからく包摂されて来ているかの如くである。本講義の目的は、新しい平和秩序を創造していく上で、戦後国際関係史を改めて振り返り、その流れを矛盾の構造の内に認識することにある。そして私たちが日々生活を営んでゆくために共通のコンセンサスを得ることである。 |
授業内容 |
第一回 イントロダクション ―共存共生型世界の平和的創造の可能性をめぐって 第二回 二極化した世界の誕生(1945年-1955年) ―戦後秩序の構想、冷戦、脱植民地化の第一波 第三回 平和共存(1955年-1962年) ―脱植民地化の第二波、東西ブロックの発展 第四回 デタントの時代(1962年-1973年) ―東西ブロック内部の危機、第三世界の変容 第五回 不安定化する世界(1973年-1985年) ―経済危機、二極構造の動揺、アジア・ラテンアメリカ・中東の紛争 第六回 二極化した世界の終わり(1985年-1992年) ―冷戦の終焉、新しいヨーロッパの誕生 第七回 新世界秩序の模索(1992年-2001年) ―統合と分裂の中に交錯する世界 第八回 帝国がつくる無秩序(2001年-2008年) ―対テロ戦争、帝国と世界、グローバル化論争(Ⅰ) 第九回 帝国がつくる無秩序(2001年-2008年) ―対テロ戦争、帝国と世界、グローバル化論争(Ⅱ) 第十回 大国のパワー・バランスの変動(2008年-2013年) ―金融危機、新興国の台頭、中東《アラブの春》(Ⅰ) 第十一回 大国のパワー・バランスの変動(2008年-2013年) ―金融危機、新興国の台頭、中東《アラブの春》(Ⅱ) 第十二回 動揺する国際秩序(2013年-2017年) ―後退するアメリカ、ウクライナ危機、《アラブの春》後の宗教と政治、 危機のヨーロッパ(Ⅰ) 第十三回 動揺する国際秩序(2013年-2017年) ―後退するアメリカ、ウクライナ危機、《アラブの春》後の宗教と政治、 危機のヨーロッパ(Ⅱ) 第十四回 新自由主義グローバリズムの席巻と民衆運動の胎動(2017年-2019年) 第十五回 エピローグ ―現代世界における平和秩序の模索 |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
モーリス・ヴァイス著(細谷雄一・宮下雄一郎監訳) 『戦後国際関係史―二極化世界から混迷の時代へ―』(慶応義塾大学出版会、2018年) Maurice Vaisse, International Relations after the World War Ⅱ |
参考書 |
成績評価の方法 |
レポート提出による |
教員から一言 |
キーワード |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/06/14 9:19:08 |