科目名[英文名]
統合生理学   [Veterinary Integrative Physiology]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01VN2110
責任教員 [ローマ字表記]
渡辺 元, 永岡 謙太郎   [WATANABE Gen, NAGAOKA Kentaro]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
生理学では、主として哺乳類の細胞や器官の機能を理解するための基本的知識を修得するとともに、生体恒常性維持の機序を理解し、調和のとれた個体の生命現象を統合的に捉える考え方を身につける。さらに、動物種の違いによる機能の多様性についても理解を深める。
到達基準
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
1)一般的な動物細胞がおかれている環境と、ホメオスタシスを説明できる。
2)体液の区分を知り、細胞内液と細胞外液の差異および各区分間の物質移動の機序を説明できる。
3)動物細胞の基本構造とその構成要素の機能を説明できる
4)細胞膜における輸送について、能動輸送と受動輸送の担体とともに膜動輸送の機構を説明できる。
5)細胞膜を隔てたイオン平衡と平衡電位および細胞膜の静止電位を説明できる。
6)膜電位依存性イオンチャネルの意義を理解し、活動電位の発生と伝導のしくみを説明できる。
7)シナプスにおける興奮・抑制の伝達機序を説明できる。
8)大脳の機能を説明できる。
9)脳幹の構成と役割について理解し、生体機能の統合制御の成り立ちを説明できる。
10)生命維持のための各種の中枢について、視床下部における構成と機能を説明できる。
11)大脳と協同的な小脳の運動調節構能を説明できる。
12)体性感覚の種類と局在を説明できる。
13)筋紡錘と腱器官の機能を説明できる。
14)脊髄反射と脳幹による姿勢反射を説明できる。
15)自律神経の構成、伝達路および神経節を説明できる。
16)自律神経系の伝達物質とその受容体、ならびに各臓器における交感神経と副交感神経の相互作用を説明できる。
17)筋収縮の Ca2+制御を理解し、滑走説および興奮収縮連関を説明できる。
18)平滑筋、心筋、骨格筋の収縮機構の差異を説明できる。
19)筋収縮のエネルギー源と疲労を説明できる。
20)感覚の種類と感覚強度の関係を説明できる。
21)聴覚と前庭感覚のしくみについて学び、伝音機構と内耳の機能を説明できる。
22)視覚のしくみについて学び、眼の光学系と色覚を説明できる。
23)味覚の要素と受容機構を説明できる。
24)嗅覚の受容機構と分別能力を説明できる。
25)腎臓およびネフロンの機能的構造を説明できる。
26)クリアランスの意味を知り、腎血漿流量と糸球体濾過量の調節機構を説明できる。
27)尿細管における再吸収と分泌を説明できる。
28)集合管による尿濃縮を説明できる。
授業内容
(1)獣医生理学序論
(2)神経の基本的性質
(3)中枢神経系
(4)体性神経系
(5)自律神経系
(6)筋収縮
(7)感覚
(8)尿生成
履修条件・関連項目
授業時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と 復習を行うこと
関連科目:内分泌学、器官制御生理学、生理学実習、生化学実習
学習内容は、本学の標準時間数に準じている。
テキスト・教科書
ギャノング生理学原書25版:岡田 泰伸監訳、丸善 
生理学ガイドブック(獣医学教育モデルコアカリキュラム、獣医生理学・生理化学教育懇談会編)
参考書
カラースケッチ生理学:永田豊監訳、廣川書店
動物生理学:菅野富夫、田谷一善編、朝倉書店
成績評価の方法
試験の成績が60%以上を合格とする。
教員から一言
生理学ガイドブック(獣医学教育モデルコアカリキュラム、獣医生理学・生理化学教育懇談会編)の内容を中心に解説します。日頃からブルーバックスなどの啓蒙書を読んでおくと分かりやすいと思います。
キーワード
細胞機能調節、神経、感覚器、筋、腎
オフィスアワー
平日の5時半以降、8時まで。メールでもどうぞ。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/03/30 15:23:57