科目名[英文名]
基礎放射線学   [Basic Radiology]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 2  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01VN2118
責任教員 [ローマ字表記]
岸本 海織   [KISHIMOTO Miori]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
学科専門科目に区分される必修科目です.
獣医学教育モデル・コア・カリキュラムの授業です.
獣医師は放射線を日常的に利用することを知っていますか?
X線だけではなく,放射性同位体を利用した検査(PET,シンチグラフィ)や,
実験(ラジオイムノアッセイ)など多くの放射線を利用します.

しかし,放射線は便利な反面,扱い方を誤ると人体に大きな悪影響を及ぼします.
そのため正しい扱い方,守るべき法律を熟知しておく必要があります.

本講義では,放射性同位体から放射線が出る仕組みや,X線発生装置から放射線が出る仕組み,
放射線に関する法律,放射線の人体影響,放射線事故に関して理解をしてもらいます.
また,プレゼンテーション+グループディスカッションによるアクティブラーニングにより,
放射線に対する「人による放射線のとらえ方の違い」を学びます.

本科目は実務経験のある教員による授業科目です.担当教員は農学部放射線取扱主任者であり,
小動物臨床でX線を用いた臨床診断を行っています.
放射線の取扱いについて,「実際に役に立つ知識」を目標に学んでいきます.
到達基準
1)放射性同位体の基本原理が理解できる
2)放射線による人体影響が理解できる
3)放射線取扱いに関する法律が理解できる
4)放射線防護の方法を理解できる
授業内容
○毎回,小テストを行います
○数回に一回,レポートが課されます


第1回 獣医師はどんな場面で放射線を利用する?
第2回 放射性同位体って,なに?
第3回 放射線と放射能の違いって,なに?
第4回 プレゼンテーション+グループディスカッション(放射線事故と原子力発電所)
第5回 プレゼンテーション+グループディスカッション(放射線事故と人体影響)
第6回 プレゼンテーション+グループディスカッション(放射線事故と畜産物)
第7回 放射線の単位と線量限度
第8回 経口摂取と吸入摂取
第9回 放射線荷重係数と組織荷重係数
第10回 放射線の人体影響
第11回 放射線と甲状腺
第12回 放射線の防護方法
第13回 放射性物質と除染方法
第14回 医療と放射線
第15回 直接作用と間接作用
    最終試験
履修条件・関連項目
○授業内容は、本学の標準時間数に準拠しています.
 30時間の授業の他,小テスト,レポート,およびプレゼンテーションの下調べ等により本学?標準時間数に準ずる学習を行うこと.

○やむを得ない事情以外の遅刻は厳禁とする

○本講義ではプレゼンテーションとレポートを含むためパソコンの使用が必須です.
テキスト・教科書
必須:放射線生物学 第2版(獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠)
獣医放射線学教育研究会編
近代出版

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生協に入荷します
参考書
「初めての放射線物理学」新津 守監訳,メディカルサイエンスインターナショナル:定価5985円

「放射線基礎医学」第11版 菅原努監修,青山喬・丹羽太貫 編著(金芳堂)販売価:\6,90(税込)
成績評価の方法
主体的な授業参加度(30%)
グループ演習における貢献度・レポート内容(30%)
最終試験(40%)
教員から一言
1.分からないことは放置せずに質問に来ること.
2.応用問題が本試験に出題されることがありうるため,周辺知識の学習も行うこと.
3.レポート期限の遅れや,内容不十分はこれを認めない.
4.「学ぶ態度」と「クラスで協力する体制」を重視します.
キーワード
放射性同位体,放射線と放射能,放射線障害,放射線治療,核医学,画像診断,放射線取扱主任者,放射線防護
オフィスアワー
質問、相談があれば、各回授業後に居残り回答するほか,メール(miori@cc.tuat.ac.jp)でアポイントメントを取得して動物医療センターまで質問に来ること.
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2019/09/03 21:05:45