科目名[英文名] | |||||
免疫学 [Veterinary Immunology] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01VN3204 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
田中 あかね, 松田 浩珍, 古谷 哲也, オブライエン 悠木子 [TANAKA Akane, FURUYA Tetsuya, SASSA Yukiko] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
生体防御機構および組織修復機構の基礎的研究は技術革新とあいまって20世紀には大きく進歩した。特に、自然免疫および獲得免疫に関する研究は、生体の恒常性維持に必須の機構であり、担当細胞や産生される液性因子などが複雑に関連しあう生体ネットワークの複雑性を詳細に明らかにするまでに至っている。この様な基礎的知見は免疫異常による様々な疾患の病態を解析したり、原因の究明に極めて重要な情報を提供する。講義では生体の防御免疫システムを構築する細胞群やサイトカインなど液性因子の特性を個々に理解し、恒常性機能維持の機構とその破綻による疾病の成り立ちを学ぶ。担当教員は免疫学研究を実施してきた経験があるため、先端的な知見を織り交ぜながら授業を行う。 |
到達基準 |
1)生体の持つ自然および獲得防除システムを理解し、疾病の成り立ちを理解する。 2)免疫の定義、自然免疫、獲得免疫、および関連する細胞の特徴と機能について説明できる。 3)アレルギー、免疫不全、感染免疫、腫瘍免疫について、そのメカニズムを説明できる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ 4)免疫学を基盤とする検査法や実験方法について、その原理を説明できる。 |
授業内容 |
免疫学シラバスと開講予定 * 免疫学モデル・コア・カリキュラムに準拠した内容とします。 (講義予定の詳細はMoodleを通じて連絡をします。履修者は必ずMoodleに登録すること。) 1)免疫の概念と免疫担当細胞の発生と働き 2)自然免疫における防御機構 3)感染症に対する自然免疫 4)適応免疫におけるB細胞 5)主要組織適合遺伝子複合体(MHC)と抗原提示細胞 6)適応免疫におけるT細胞 7)感染に対する適応免疫 8)宿主防御機構の破綻(免疫不全とアレルギー) 9)腫瘍免疫 10) 輸血、移植免疫および生殖免疫 11) 動物種による免疫系の特性、ワクチン 12) 抗原抗体反応を利用した検査法 13) 免疫細胞の分離法および免疫学的検査法 14) 免疫トピックス 15) まとめ |
履修条件・関連項目 |
教材(スライド)は全て英語です。 この講義をよく理解するためには予習と復習が必要です。必要な学習時間は本学の標準時間数に準じます。 |
テキスト・教科書 |
以下に参考書をあげます。生協などで入手してください。 |
参考書 |
獣医免疫学(緑書房)獣医学モデルコアカリキュラム準拠 Veterinary Immunology: An Introduction (Ian R. Tizard ed.) Philadelphia, USA 2004 Janeway's Immunobiology, 7th ed. (Murphy K., Travers P. and Walport M. eds.) New York, USA 2008 イラストで見る 獣医免疫学 インターズー(上記の翻訳版) |
成績評価の方法 |
各担当教員による試験の合計点数が60点以上を合格とする。 (注)開講授業の80%以上出席すること。出席率が満たない者は試験結果に関係なく不合格となる。また、再試験は実施しない。 |
教員から一言 |
免疫学はまだまだ発展途上にある学問領域であり、その研究スピードはかなり速く、知見を整理することも一苦労である。しかし、不明な点が明らかにされていくプロセスは極めて魅力的であり、根気よく勉強してもらいたい。 |
キーワード |
恒常性、炎症・免疫担当細胞、生体防御、ネットワーク |
オフィスアワー |
毎週木曜日午後2時から5時 |
備考1 |
履修者は必ずMoodleに参加登録をすること。教材や連絡はすべてMoodleを通じて行う。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2019/03/25 13:31:37 |