科目名[英文名]
細胞・遺伝学   [Cell Biology and Genetics]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01bo1001a
責任教員 [ローマ字表記]
山田 哲也, 阿部 広明, 新井 克彦, 川合 伸也   [YAMADA Tetsuya, ABE Hiroaki, ARAI Katsuhiko, KAWAI Shinya]
所属 農学研究院 研究室   メールアドレス

概要
細胞は独立して生存可能な最小単位であり、生命体をつくりあげる構造的、機能的単位である。
原核細胞、真核細胞、動植物の細胞に焦点をあて、まずはじめに個々の生体分子の構造、機能か ら細胞内構造体である細胞小器官や細胞の構造と機能を解説する。さらに、これら細胞の生物的営みがどのように機能しているかを理解する上で、細胞の中での化学と情報の処理がどのように働いているかを知ることが重要である。ここで細胞の化学とはエネルギー代謝や生体分子の代謝などのことであり、情報とは、核酸、特にDNAからの遺伝情報の伝達のことである。本講義では、遺伝学の基礎を学ぶとともに、生命体の最小単位である「細胞」におけるエネルギーの獲得、利用ならびに遺伝情報の処理の生物学的仕組みを分子レベルで解説する。この講義は、生命科学系の専門教育の基盤となる。
到達基準
生命現象を「細胞」を単位として分子レベルで理解するための基本知識を習得すること。
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第1回 細胞の基礎
第2回 細胞周期、減数分裂と配偶?形成
第3回 メンデル遺伝
第4回 非メンデル遺伝
第5回 染色体と遺伝子地図
第6回 細胞の構造と機能(1)細胞骨格・細胞外マトリックス・細胞間連絡構造
第7回 細胞の構造と機能(2)細胞膜・膜タンパク質・膜輸送
第8回 生体を構成する物質:糖 とタンパク質
第9回 細胞呼吸:化学エネルギーの利用(1)解糖系・醗酵
第10回 細胞呼吸:化学エネルギーの利用(2)TCA回路・グリオキシル酸回路
第11回 葉緑体とその働き
第12回 遺伝子の構造・複製・修復
第13回 遺伝子からタンパク質へ
第14回 遺伝子の発現調節(1)原核生物の遺伝子発現制御
第15回 遺伝子の発現調節(2)真核生物の遺伝子発現制御
試験
履修条件・関連項目
高校生物学を復習しておくこと。授業時間30時間に加え、教科書、参考書、配布資料を参照し、本学の標準時間数に準ずる60時間の予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
Campbell & Reece “Biology” 11th ed. 「キャンベル生物学」を全ての生物系科目の教科書に指定しています。講義で使用するパワポのスライドの内容は、この本に準拠しています。
参考書
細胞の分子生物学(第5版、Alberts, B 他著、2010)ニュートンプレス、細胞生物学(永田和宏・他著、2006)東京化学同人、Essential細胞生物学(原書第2版Alberts, B 他著、2005)南江堂、基礎から学ぶ生物学・細胞生物学(和田勝、2006)羊土社、キャンベル・スミス図解生化学(佐藤敬、高垣啓一訳、2005 )西村書店
成績評価の方法
原則8割の出席を必要としますが試験の点数に加点はしません。最後に全クラス統一的に試験を実施します。全講義内容を対象に選択問題を出題します。60点以上を合格とします。
教員から一言
生物としての最小単位である「細胞」の構造と機能を分子レベルで知ることにより、いろいろな種類の細胞やその集合体、さらには組織、器官、個体に至る生命活動の巧みな制御システムを理解したり想像することを楽しんでほしい。
キーワード
細胞、細胞小器官、器官、生体分子、エネルギー代謝、光合成、遺伝子、タンパク質合成
オフィスアワー
e-mailや電話で予め連絡を入れてくれれば、随時受け付ける。連絡先は各教員の初回の講義の時に伝える。
備考1
所属する学科により、Aクラス、Bクラス、Cクラスの3クラスに分かれるので、どのクラスを履修できるのか間違えないようにすること。
備考2
このクラスはAクラスであり、生物生産学科および環境資源科学科の一部が履修するクラスである。
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2020/02/19 9:42:28